ちょっと失礼します。
言葉は国や地域によって異なると外国語になるし、地方によって異なると方言になりますよね。外国語にしろ、方言にしろ、その場所で生まれ育った、いわゆるネイティヴの人以外はなかなか心底言葉の微妙な感覚、ニュアンスを掴むのは難しい様です。
この様な考え方は日本でも割りと広がって来ている様で、「日本人なのに日本語が通じない」等と云う言い方が聞かれる事が多くなった様に感じます。
私自身は地方出身者で色んな処に住んで居ますし、外国語も幾つか話すので、言葉については本当に苦労をしているなぁ、とほとほと感じる日々です。
方言が移り易いと云うのは、言葉に対する感覚が自然と鋭いと云う事では無いでしょうか。素敵な事ですよね。
「郷に入れば郷に従え」と云う諺が有ります。言葉もまた然り。外国旅行をされた時、こちらがその土地の言葉の片言で「有難う」等を意味する言葉を言った時、素敵ににっこりしてくれた、なんて経験をされた事も有るでしょう?御住まいの場所の言葉が身につくのは、良い事であって、決して悪い事では無いと考えましょう。
国際的に方言を喋り捲っているアグネス・チャンを見てどう思われますか?長年日本に居るアグネス・チャンがアグネス・チャン喋りをしているのは、日本や日本語を小馬鹿にしているのでは無いでしょう。外国人ならではの個性だと思います。
住む場所が違うと、他の場所で生まれ育った人間は「余所者」です。「わざとそんな風に話している」と言われてしまう処では、自分は外国人なんだ、と思った方が良さそうですね。なんだか無意識に言葉の事で引け目を感じたり、気兼ねをしていたりされている御様子です。そんな部分が、突っ込まれてしまった、と考えると話がすっきり見えて来ると思いますね。
だから、今まで通りの話し方の基本方針を続けましょう。今からは心の中で堂々と胸を張って、明るくね!
まずは御話まで。御役に立てれば幸いです。