なるほど。
重力と磁力は一見似てるので、最初は、そういう素朴な疑問を持ちますよね。
すでに皆さん回答されているように、磁力は、この世にある4つの力
1 重力
2 電磁気力
3 弱い相互作用(核力の一種)
4 強い相互作用(核力の一種)
のうちの、「電磁気力」の一つの面であって、基本的には電子と光子(フォトン)だけで起こっている物理現象です。
重力と磁力は、似ている点がありまして、どちらも、引き合う力は、2つの物体の距離の2乗に反比例します。
さて、「重力と磁力とは違う」、ということについては、皆さん、すでに回答されていますが、私も少し説明を足しましょう。
仮に、磁力によって我々が地球にくっついていると仮定しましょう。
磁力とはNとSが引き合うのですから、仮に地球をN、人間をSとしましょう。
そうしますと、人間同士について考えますと、SとSでは反発するわけですから、人間同士が近づこうとするのが難しくなります。
実際は、そういう状況が起こってませんから、重力は磁力と違うことが理解できます。
もう一歩踏み込んで考えますと、
現在までの物理学では、磁石のNとSは、必ずペアで存在している、とされています。
例えば、磁石をどこまで細かく切り刻んでも、必ず、ちっちゃい「N&Sコンビ」になります。逆に言えば、ちっちゃいコンビの集まりが磁石です。
また、(物理学では、前期のことと同様のことになりますが、)磁力は、ある境界線で包み込んだ一つの領域の中にある、N極の個数とS極の個数みたいなのを集計(一周積分)すると、合計が必ず、差し引きゼロになります。
わかりやすく言えば、地球を風船みたいなので包むと、その中にあるN極とS極の合計はゼロです。
これが何を意味するかというと、地球が単独でS極やN極になったりすることは無い、ということです。
仮に、北半球がS、南半球がNとしても、北半球の人間が全部N、南半球の人間がSということになり、オーストラリア人と日本人は、くっつく、ということになってしまいます。
ですから、重力は磁力とは違う、という結論になります。
ちょっと脱線しますが、
地磁気によって北がS極、南がN極(←注意:方位磁針のNが北に向くので北はS極)になっています。
しかし、地球の長い歴史の中では、北と南の磁力があべこべになっていまして、あべこべ→戻る→あべこべ→戻る→・・・・・を繰り返しています。
これは、ビデオテープやカセットテープに対して、ヘッドが行なっていることと全く同じです。
海底は地殻運動によって移動していますが、詳しく測定すると、まさに磁気テープとおなじく、N、S、N、S・・・・・の繰り返しの縞模様があるそうです。
つまり、海底はカセットテープになっているわけです。
このことによって、地球の歴史を調べる手がかりが得られるらしいです。
お礼
重力と磁力は違うという事は分かりました^^ありがとうございます。また、質問したいと思います。