金融機関に勤務しており、以前、住宅ローンも担当していたFPです。
年収350万円-ということならば、私は迷わず全額、全期間固定金利をオススメします。
35年全期間固定-ということは、フラット35のご利用でしょうか?
35年全期間固定ならば、フラット35・SBIモーゲージ利用、1500万円借り入れ、35年返済、年利2.521%、元金均等償還、ボーナス返済なし-という条件ならば毎月の返済額は54,000円弱で、毎月の返済額を4倍(215,172円)しても、年収の12分の1(291,666円)より小さいですから、返済可能と考えます。
> 35年固定50%+3年変動50%
というのは、
(1)超長期・35年固定金利
(2)変動金利の変形である固定金利選択型の3年固定金利
の2本立て-ということでよろしいですか?
この場合の「リスク」は「金利上昇リスク」ですね。
そのリスクを考えて超長期固定と短期固定を組み合わされるのも1つの手段かとは思います。
私は、先にも申し上げましたように、全額、全期間固定をオススメしますが、どうしても、超長期固定との組み合わせを考えたい-と仰るならば、変動金利をオススメします。
確かに、短期固定で3年ですと、新規借入時の最優遇金利適用ならば、金融機関によっては0.8~1.0%程度の利率になり、「お得」と感じられるのは否めません。
ですが、当面3年間の間に金利が上昇するリスクはどの程度お考えですか?
3年固定は最優遇金利適用後の年利0.8%、変動金利は最優遇金利を考慮せず年利2.375%で、途中、返済開始から2年目に金利が上昇基調になった-と想定して軽く計算してみました。
最優遇金利は、あくまでも新規借入の場合のみの特典ですから、それ以降は特約がない限り、店頭表示金利が適用されます。
全期間にわたって、店頭表示金利よりマイナス何%という特約があればいいのですが、それを考慮せずにした計算です。
パターンは
(1)当初3年固定、年利0.8%、35年返済で750万円借入、3年目の金利見直し時に金利が上昇していたため、以後4.0%の全期間固定に変更した場合(2年経過した時点で店頭表示金利は3.0%になっていたが、固定期間の途中なので対応できず。)
(2)当初変動金利、年利2.375%、35年返済で750万円借入、2年経過したところで金利が上昇基調となったため、以後3.0%の全期間固定に変更した場合
の2つです。
(1)の場合の完済までの支払予定利息は550万円強となりますが、(2)の場合の完済までの支払予定利息は450万円強となります。
『当面3年間の間にどの程度金利が上昇すると考えるか』でこの(1)と(2)の捉え方も違ってきます。
例え変動金利にも最優遇金利が適用されても、現在の店頭表示金利で0.2%の差があるということは事実です。
3年の間、次回金利見直し時までには金利はさほど上昇しない-と考えるならば3年固定を、3年の間に金利上昇がある-と考えるのならば変動金利を選択するのが、2本立てにした場合の金利上昇リスクを考慮した上でのよりよい選択-ということになります。
ところで、2本立てにした場合、ご利用予定の金融機関では2本分の初期費用がかかりませんか?
私の勤務先ではそうなのですが…。(登記などの費用は別ですが。)
お礼
詳しい回答ありがとうございました。 SBIモーゲージは魅力的ですね。 検討してみようと思います。