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腫瘍マーカーは、どのくらいの信頼性があるのでしょうか?
私自身のことですが、年1回の半日人間ドッグで、軽い気持ちでオプションとして”腫瘍マーカー”を1万円で受けました。(肝臓ガン・膵臓ガン・大腸ガン・卵巣ガン)のセットです。 その結果、肝臓ガン・膵臓ガン・大腸ガンの3つは、とりあえず基本値でしたが、問題は、卵巣ガンの結果が良くなかったのです。 検査マーカーは、『CA 125』と『CA546』で、この2つのマーカーは卵巣ガンを見つけるのに、有用なマーカーだそうです。 結果は、CA 125…27.0U/ml(昨年は、23.6) CA546…14.3U/ml(昨年は、H50.4) 昨年、この結果がとっても心配だったので、婦人科の先生にこの結果を持って受診しましたが、CA 125で基準値を超えれば、明らかに卵巣ガンが疑われるけれど、CA 125が基準値以下だから、問題のCA546 だけが高値だからといって、大丈夫ですよ、とのこと。インターネットなどで調べてみましたが、よく分かりません。 こういうことで経験のある方、腫瘍マーカーの専門の方、是非私に教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
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腫瘍マーカーというのはあくまで目安です。 腫瘍マーカーが規準より高いからといってそれだけで癌の確定診断をすることはできません。 一般に癌が発生すると、原発臓器に応じて腫瘍マーカーが上昇します。 「原発臓器に応じて」というのは、代表的なものを挙げると、肝臓ならAFP、膵臓ならCA19-9、大腸ならCEAといったものです。kattankoさんが検診で測ったのもこのような項目だったのではないでしょうか? 我々がこうした項目を使用する例を挙げてみましょう。 C型肝炎の患者さんで腫瘍マーカーを使用する場合が分かり易いように思うので、これを例に説明します。C型肝炎は進行すると肝臓癌の発生率が高くなるので、経過観察中は常に肝臓癌の発生に注意を払います。よって数ヶ月おき(肝炎の進行具合や肝癌の既往の有無によってインターバルは異なる)にエコー検査やCT検査をします。その間もだいたい1ヶ月に1回くらいは定期的に受診をして頂きますが、その際には肝機能を中心に採血を行います。この際一緒にAFPを提出します。それでこれまでの経過と比べAFPが上がっていたら定期検査を待たずともエコーやCTをオーダーするのです。 肝臓癌発生後も、治療の効果により腫瘍マーカーはアップダウンします。ですから、治療効果の判定や、再発の目安としても使用します。治療後も腫瘍マーカーの下がりが悪ければ、治療後の画像検査のインターバルを狭め、再発すればすぐ対応できるよう厳重経過観察とします。また治療後落ち着いていた腫瘍マーカーが、外来経過観察中に突然変動する(上昇する)ようなことがあれば、再発を疑い精密検査に回っていただくわけです。 つまり腫瘍マーカーは、特定の臓器に癌が発生するリスクの高い患者さん(既に発生している患者さんを含む)に対し、精密検査を行うための目安として使用するものなのです。 今回はドッグでの希望検査ということですから、あえてリスクの理由付けをするとすれば「年齢」でしょうか。40歳を過ぎれば殆どの臓器の癌検診が勧められているように、年齢は一つの癌のリスクです。腫瘍マーカーが上昇していたのであれば、精密検査を受ける正当な理由があると考えます。 今回ご提示のマーカーの値そのものや値の経過を見ると、受診された医師の言うようにあまり心配ないような気はしますが、マーカーを測定する意義から言って、精密検査をせずに「これくらいなら大丈夫」と結論づけてしまっては、折角高いお金を払って計測した意味がないようにも思えます。 癌の診断は腫瘍マーカーは勿論、背景となる病気や家族歴(癌家系など)や生活習慣を踏まえ、画像検査、病理診断などが一体となって確定されるものです。一度受診した医師の結論に不安を覚えるのであれば、納得できる結論を求めて再診してみても良いかもしれません。腫瘍マーカー上昇の有無に拘わらず精密検査を希望しても、患者側が医者に文句を言われる筋合いは全くありません。
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腫瘍マーカーはあくまで目安として考えたらいいとおもいます。 私は実際卵巣ガンをしたことがあって毎月病院でCA-125とAFPの二つのマーカーをはかっています。 正直この二つのマーカーはガンじゃなくても体の調子によてあがったりします。 例えば生理中や子宮内膜症の場合は高くなります。内膜症だと100を越える場合もあるそうです。あと体のどこかに炎症がある場合でも上がるそうです。 私もたまたま検査の日と生理が重なってマーカーが124まで上がったことがあってあせりましたが(私の場合は再発の可能性もあるのでCTなどの検査はしましたが)なんともなかたです。 なのでほんと目安として考えるのがいいんじゃないですか?でも早期発見のためにこれからも検査されるのをおすすめします。ほんとガンは大変ですから
お礼
komakinさん、ご経験からのお話、ありがとうございました。卵巣に腫瘍がある、とお医者さんに言われたときのお気持ち、私たちには想像もつかないくらい、おつらかったことでしょうね・・。 マーカーの数値が、体の調子によっても変化することは、全く知りませんでした。教えてくださってありがとうございました。 でも、それじゃ、一体、何を頼りに信じていいのか、わかりませんね。腫瘍マーカー、って一体何なのでしょうね・・・。 アドバイス、本当にありがとうございました。
- ebisu2002
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腫瘍マーカーの有用性はその対象とする方で意味合いがことなります。他の検査などで腫瘍の存在の可能性が高い方に実施すれば値の持つ意味は大きいのですが、健診など可能性は低い方を対象とした場合にこの値単独で意味があるのは前立腺癌のPSAや肝炎ウイルス陽性の方のAFPなど一部で、その他の多くの腫瘍マーカーだけを実施してもそれだけでは真偽については期待できません。 おたずねの卵巣のマーカーでもおおむね10人のうち1人は陽性となりますが、実際に良性を含めた腫瘍があるのはその10分の1、悪性のものはさらに数10分の1となり、マーカーだけでの判断は困難です。 特に健診の目的である早期発見はマーカーに期待することはできません。
お礼
ebisu2002さん、回答ありがとうございました。 <卵巣のマーカーでもおおむね10人のうち1人は陽性となりますが、実際に良性を含めた腫瘍があるのはその10分の1、悪性のものはさらに数10分の1となり、マーカーだけでの判断は困難です。 ・・・・なるほど、そんな数字が出て来るのですか?私は、ただ単に、軽い気持ちで検診のオプションとして、この検査項目を加えてしまいました。 でも、その結果の数値について担当の医師に聞いても、「専門外なので良く分かりません。」としか答えてくれず、「婦人科にお尋ねください。」で済まそうとしたことが、かなり不満でした。
お礼
epigenetic codeさん、とっても詳しく教えていただき、どうもありがとうございました。 C型肝炎の患者さんの例で、とっても良く分かりました。腫瘍マーカーは、リスクを抱えている方の場合、その診断の補助的な役割も果たすと言うことでしょうか。 こうして専門家の方のアドバイスをいただくと、今回の結果だけで、そんなに心配する必要はないかもしれないな、と思いました。 とはいえ、基準値より高いことは確かですので、今後も体のいろいろなことに気を配りながら、生活していくつもりです。 本当にありがとうございました。