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石油の非生物起源説
質問#1872209と同じ内容ですが,質問を締め切ったようですので蒸し返します。 石油・天然ガスが太古の植物遺体から生じたというのは現在の多数説ですが,非生物起源説も説得性を強めているように思われます。 石油・天然ガスの起源が非生物であるかどうかは今後数百年の人類の存亡を左右する重要な問題です。もし非生物起源であるとすると,現在推定されているよりはるかに多い石油・天然ガスを人類は利用できる可能性があるからです。 どなたか耳寄りな情報をお持ちのかたがおられませんか。 この論争については,たとえば「トンデモ科学の見破りかた」(R.アーリック,草思社),WikipediaのAbiogenic petroleum originの項目がくわしいです。
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「地球深層ガス トマス・ゴールド著(日経サイエンス社)」が参考になります。 トマス・ゴールドはたしか,物理学者で,原油の起源が地球形成時にまきこんだ炭化水素であるという説を唱えています。その証明のため,北欧かどこかで地下6000m以深から原油の基となる物質を掘り出す実験などをしたそうです(著書より)。 彼は原始の炭化水素がすがたを変え,たとえばメタンハイドレード,ダイヤモンド,あるいは地震のメカニズムに深く関与していると述べていますが,わたし個人はかなり説得力があると思いました(特に,ダイヤモンド鉱脈と地震メカニズムのくだりなんか)。 石油に関する研究は強大な利権(スポンサー)に支配されているようで,非生物起源説のようにどこでも原油が手に入るといった理論は歓迎されないのです。 しかし,彼の説でも,原油採掘が採算可能な地域は地層の特性から限られると述べられています。 メタンハイドレードの学会でオーソライズされている説などを読むと,トマス・ゴールドの説のほうがよほど説得力がありますよ。時間が合ったら調べてみてください。
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- webster
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石油、石炭、天然ガスの成因は人類の未来がどうのこうのという問題以前にScienceとして非常に魅力があるテーマです。 科学の知識があるようでしたら、下記の本をお勧めします。 「有機地球化学」2004年10月発行(日本地球化学会監修、培風館) この本の中に「石油、石炭、天然ガスの成因」という項があります。生物起源にしろ、非生物起源にしろ、地球内での有機物の物理・化学過程に関する知識がないと議論が誤った方向に進んでしまいます。もし科学として関心がおありでしたら、この本の一読を強く勧めます。
お礼
参考書のご教示ありがとうございました。読んでみます。
お礼
参考書,ご教示ありがとうございました。読んでみます。 ついでに,同じ著者の「未知なる地底高熱生物圏」と言う本もありますが,こちらも同じような内容でしょうか。