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アゲハチョウの蛹について
アゲハチョウの蛹は背景の色によって自身の色を緑色か茶色に変化させると本で読みました。では蛹化前の幼虫はどのようにして周囲の色を感知するのですか?また色を感知した幼虫はどのようにして蛹の色を変化させるのでしょうか? どなたかよろしくお願いします。
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- suiran2
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回答No.1
アゲハの蛹の色は周囲の色によって体色が変化すると誰しも思いますよね。しかし,アゲハチョウの幼虫は,様々の実験から環境の色を認識し,それにより体色を変化させているのでは無いことが分かってきました。残念ながら未だよく分かっていませんが,現在の研究の進行状況は以下のようです。 (1)色が何であろうと同質の材質でも表面がざらざらした状態だと褐色蛹になり,つるつるだと緑となる。 (2)表面の状態がざらざらで本来は褐色蛹になるものも,食草(例えばカラタチをすりつぶしたもの)の匂いを与えると緑蛹となる。 (3)頭部と腹部の結紮実験をすると,例え褐色蛹になるものも,腹部は緑蛹となる。 以上の実験から,蛹の体色は表面の粗滑や食草の匂いの影響を受け,脳神経系より分泌される蛹表皮褐色化ホルモンの作用により褐色型の蛹が生じると考えられています。何かの参考になりましたなら…
お礼
参考になりました!幼虫は視覚で背景の色を感じているわけではないのですね・・・ありがとうございます!!