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無垢の床材について
こちらは雪国で、無垢の床材(桜など)を検討しているのですが、回答よろしくお願いいたします。 1.無垢材というのはどれくらい床の波うちとか反りとかをしんおあいするひつようがあるのでしょう。 2.暖房は蓄熱暖房機(レンガを暖めて緩やかな風を出すやつです)を検討していますが、熱に強そうな床暖房タイプとかを使用した方がよろしいのでしょうか。 3.反りとかしにくい無垢の床材というとどのような物があるでしょう。 それとも、樹種ではなく、乾燥とか製品によるところが大きいのですか。 以上、よろしくお願いいたします。
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木は伐採前は絶乾重量の50~200%もの水分を含んでいて、そのままでは 建築材として使えません。材中の水分の比率を含水率といい、空気中の湿度が 一定の場合にこれ以上変化しない含水率を平衡含水率といいますが、通常 12~18%に納まります。つまり、どんな木材でも必ず乾燥工程を経る必要が あります。 平衡含水率まで乾燥した木材が、吸排湿によりどのくらい寸法変化を起こすかは、 樹種や木目により変わりますが、幅10センチの板で含水率10%の変動が あった場合に、理論値では1~3mmの収縮があります。 つまり、きちんと乾燥された木材は、季節に応じて1~3mmの収縮を繰り返すと 考えればよいと思います。これが困るという人には木材を使うことは勧められません。 では合板等を基材とした建材はというと、動きはかなり少なく、上記の条件下で おそらく1ミリ以下程度の動きと思います。ただし、接着剤や塗料に含まれる 有機化合物(ホルムアルデヒドだけではありません)は言うまでもなく、手触りの 冷たさ、表面単板のクラック(ひび割れ)や合板自体の耐久性の低さなどを考えると、 無条件に合板がよいとするのはかなりの無理があると思います。 次に各論で考えると、温風の当たる場所は、温度がそれほど高くなくても湿度は かなり低くなるので、材の含水率は6~8%になり、かなり収縮すると思います。 その意味では床暖房用の床材の使用は堅牢な塗装で材の吸排湿を抑えているので、 よいかもしれません。 ただ、雪国というのは意外に湿度の高い地域が多いのですが、どうでしょうか? さくらなどの広葉樹は水湿に弱い(合板も同様ですが)ため、産地に近いのにも かかわらず、雪国ではあまり使われてきませんでした。広葉樹の木目は針葉樹と 異なり入り組んでいるため、吸湿すると部分的に大きく動く特徴があります。 また、広葉樹は硬くて緻密なため、触ったときの温度が木材の温度に近くなり、 冬場は冷たく感じられます。 日本家屋で針葉樹が多用されてきたのはそれなりの理由があると思います。 床材に求める特質の、どの点に重きを置くかで選択は変わるでしょう。木材の 一般的な知識については下記URLを参考にするとよいと思います。
- 参考URL:
- http://www.zaimokuya.com/
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- 525qwe
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質問者の回答ではなくてごめんなさい。桜材のことが書いてありましたので1点書かせていただきます。桜材は和室の敷居のするとよいと思われます。私の家も一番の方と同じで40年前に建てた家です。総檜造りではなく2階は松を使用してありますので松脂が出てよくなかったです。音はしなかったです。お金がなかったので自分うちにある木と親戚から譲り受けた木で冬に製材をして春から建築し請負ではなく大工さんは常用でした。建前とか、瓦敷き等は近所と親戚で行ったものです。何度も改造してあります。風呂、台所等は3回、玄関も小さかったので一度これも直しました。関係ないことばかりでごめんなさい。
お礼
和室の敷居ですね、検討してみます。 しかし皆さん、山に樹にあってうらやましいですねぇ。
- tom0014
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蓄暖の導入を検討されていると言うことは 高気密高断熱の家であるのではないかと推測します。 そうであれば室内の環境は一年を通して一定していると 考えられますので 住み始めの頃はある程度反りが発生すると思われますが いずれ落ち着くと思いますので、そのときに調整をすれば 以後はあまり心配する必要が無いと思います。
お礼
回答いただきありがとうございます。 どれくらいの高断熱高気密かわかりませんが、新在来工法というらしいです。 ただ、かなり窓を開けている家庭なので、梅雨時はちょっと心配です。私の家では雨が降っていても窓を開けてます。(笑) その調整というのは、No.2さまが教えてくださった体育館と同じで、削るということなのでしょうか。
- showta
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建築士です。 基本的に、床を無垢材だけで、貼り付けるというのは いかがかとおもいます。 無垢材信仰は過去の遺産のような考え方だと思います。 床は、一枚貼りを考えるより 2重貼りを検討すべきだと思います。 合板を張り詰めて、その上に、厚みは薄くとも 無垢材を、糊と釘で貼りこんでいくほうが 反りとかが、少なくてすむと思います。 合板や集成材は、それなりの利点があるのです 何でも、無垢材がすべていいとは思いません 合板や集成材と無垢材をうまく組み合わせて 行くほうがよいと思います。 よい材料は、よりよい施工方法をとることで 活きます。 いくらよい材料でも、使い方を旧態然たるやり方で、 一般の住宅に行かせるかというと疑問がわきます。 無垢材は、いくら乾燥しようが、木そのものが 呼吸し、形状を変えるものなのです そらない、無垢材などありえません 建築技術者は、そのゆがみや、そりなどを 考慮したうえで、いかに支障のない使い方を するか、考えるのです。 たとえば、寄木のパーケットフロアなども、つい新建材の合板しか思い浮かばないかもしれませんが もともとは、寄木をして、張り込んだ無垢の床材を 平らに、削ったり研ぎだしたりして、つなぎ目をきれいに、平らにしていったものです。 体育館やステージなどの木製の床材も、ただ貼り合わせただけでなく、そのつなぎ目を、貼った後、研いだり削ったりして平らにしているのです。 乾燥した製品だから、そのまま使える、よく乾燥しているから、歪まないんだなどと考えないことです。 無垢だから歪んでいて当然なのです。
お礼
回答いただきありがとうございます。 計画している床は断熱材があって、機密シートがあって、構造用合板があって、その上に床材というかフローリングです。 乾燥しても、湿気を吸い取れば形状を変えるよってことですね。 体育館の床の作り方が初めてわかりました。 なるほど、時間をかけて削ったりするっていうことなんですね。 参考になりました。
木造一戸建です。 実家に山があるためにほとんどの躯体は切りまして製材を行い現地へ運搬しました。 もちろん、柱は総檜にしました。 むく材はほとんどありません。 9月に伐採をして11月に建築ですからほとんど乾燥なしでした。 翌年の4月に完成しました。 その年の夏は割れの音がすごかったですよ。 大工さんが裏面に割を入れてくれたのですがそれにも拘わらずすごい音でした。 ほとんど無節の檜材も和室にはありますが同様でした。 今では節のある方がきれいに輝いていますよ。 なんと言いましても乾燥が一番です。 築20年を過ぎても柱は輝いていますが反りはどうしょうもないです。 十分、乾燥された木をお使いくださいね。
お礼
ご自分の家の山に檜があるなんて羨ましいですね。 そーですよね、やはり乾燥が大切ですよね。 ありがとうございます。
お礼
回答いただきありがとうございます。 (計画している床は断熱材があって、機密シートがあって、構造用合板があって、その上に床材というかフローリングです。) >表面単板のクラック(ひび割れ)や合板自体の耐久性の低さなどを考えると、 >無条件に合板がよいとするのはかなりの無理があると思います。 そうなんです。 よその家で、表面のひび割れを見たもので、それもさびしいかなぁと思っての無垢財検討なんです。 >床暖房用の床材の使用は堅牢な塗装で材の吸排湿を抑えているので、 >よいかもしれません。 やはりそうですか、検討します。 私はご指摘のとおり、もっとも湿度が高そうな雪国です。(笑) でも、さくらの色が気に入りました。 特にシルバーチェリーという樹のピンクのが気に入っているのです。 大変に参考になりました。 ありがとうございます。 参考になりました。