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化学物質の分析方法
物質が非常に微量になってしまうと、普通の方法では分析することが困難になるという話ですが、その方法とは一体どういうもので、どれくらいの小ささまで可能なんでしょうか。 また、そういった方法では分析できない極微量な物質を分析するには、強力な放射線を当てて行うらしいですが、放射線を当てることによって、どういう過程で分析をすることができるんでしょうか? 播磨科学公園都市や、筑波学園研究都市にあるものなどは、極めて強い放射線を出すことができるので、極微量な物質でも分析が可能と聞きます。放射線の強さは何の質を向上させているのでしょうか? ちょっと初心者な質問ですが、よろしければご教授をお願いします。
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示していただいた例が「和歌山カレー事件」のような雰囲気ですね。この事件ではシンクロトロン軌道放射光(SOR)を使って蛍光X線分析を行ったようです。 神戸学院大学法学部渡辺ゼミのページがわかりやすく、内容も間違っていないようです。(法学部の教授でここまで調べられたのには感心します。また個人的には「刑事裁判の証拠としての重さをあまり大きく考えるのも疑問」「販売されいていたヒ素をもっと集めて比較しなければ」という点に共感します。) ■SPring 8 と蛍光X線分析について http://home.law.kobegakuin.ac.jp/~wtnbsemi/bengo/html/bengo7_1.html SPring-8のサイトでも解説があります。 ■微量重元素検出による素材産出地の特定 http://www.spring8.or.jp/JAPANESE/general_info/overview/result_spe.html
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- BOB-RooK
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「普通の方法」がICP発光などとすると、SORを用いた分析も「普通の方法」の範疇かと思いますが、下記のURLなどが参考になるでしょうか。 私は、この方面の専門家ではありませんが、微量分析の共通した重要な過程は「前処理」だと思います。すなわち、水銀を含む井戸水が他物質の混入なくして、1000倍濃縮出来れば、検出限界は1000倍上がることになるかと思います。 ついこのあいだまでは、ppmで済んだ分析も今はppbで議論されるので分析屋さんはさぞかし大変なことと思います。
お礼
一般的にそのSORなどだと「微量の分析も可能になる」という話はよく聞きますが、果たしてそれがなぜなのかは結構曖昧でした(そりゃ、言っても普通はわからないでしょうしね)。 でも、参考URLではSORを用いた分析の方法が詳細に書かれていてとても勉強になりました。分析とは言っても、実に様々な視点からの方法があるんですね。また、なぜ微量だと強度の低い放射光では難しくなるのかも分かったので非常に参考になりました。 どうもありがとう御座いました。
- GSK
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補足要求をさせてください。 分析する場合、大きく分けて、(物質名がわかりたい)定性分析と わかっている物質の定量分析があります。 基本的に二つ同時可能な方法がというのがあまり無いか全く無いので、 初歩的レベルで良いですから、もう少し絞って補足を下さい。 公害物質を物とそれの量が計りたい場合は 二つに分けて答える形になると思います。 どんな微量のものを測りたいのですか?
補足
そうですね、例えばどこかの井戸で極微量な水銀が発見され、しばらくしてとある人家でやはり水銀が発見された時など、それが同一のものであるのか分析するとき、などですかね・・・。 とすると、既にICP発光分析により物質名は判明している状態として、それを特定するには微量すぎて通常の方法では分析できない、という場合など・・・。 という感じでどうでしょうか?特定の物質を測りたいわけではなく、知識として知りたいので、ちょっと例でしかないのが申し訳ないんですが・・・。
お礼
うーん、ご名答です。いぐざくとりぃ~です。 ただ明確に本題を避けて目的を押し出しただけで、実際にはまさに「メタルカラーの時代4」による、和歌山カレー事件の亜ヒ酸を分析した中井教授の言葉から疑問に思ったことだったんですよ。分析したとは言っていても、どういう方法だったのかが詳しく述べられていなかったので。 解答としては、つまり「より確実に判別できる励起状態にするためには、より内側の殻に的を付けねばならない、しかしそれには強力なX線が必要」という理由からスプリング8が必要だったんですね。とてもよく分かりました。 また僕も中井教授の話を読んでいて思いましたが、あれが決定的な証拠として無二の存在になるかは疑問に思っていたんです。あくまでたまたま諸種の含有率が一致したというだけで、それがただ一つの一致になるわけじゃぁありませんしね。 とても分かりやすく、また勉強になりました。 最後にしばらく回答を受け付けておきますので、認識に誤解があった場合には修正をお願いします。 どうもありがとう御座いました。