「もっとも深刻」というのは主観によると思います。
一応、京都議定書なんていう大仰な会議の決議によると温暖化が深刻だとされていますが、その温暖化を引き起こす要因はさまざまだし、将来の地球を考えた場合と明日の暮らしを考えた場合とではまた違ったりします。
#1さんがご指摘の「余り知られていない」問題として、私が他に思いつくのは、緑化の不足です。
高度経済成長に伴って、郊外の山あいに住宅が建ち並ぶようになった結果、今まで雨をしばらく蓄えていた土や植物が少なくなりました。そうすると、どうなったかというと、雨がいきなり川に流れ込むため、命を脅かす大洪水が起こりやすくなりました。それを防ぐために、政府は膨大な税金を投じて10年か20年に一度の大雨の時にしか役に立たない巨大な貯水用地下トンネルをたくさん建設しています。
にもかかわらず、人々は、畑を舗装して駐車場にし、家を建てても庭を造りません。土は管理が大変だからというのもあるでしょうが、土不足の及ぼす影響を知らないのです。夏の暑い日や冬の寒い日に、ふと、土の多い場所を通ると、そこだけが快適なのに気づいたりします。一人一人がベランダに植物を植えれば、冷暖房も少しずつ節約できるのに。
その他に、誰もが今すぐ実践できる環境問題対策が「ゴミ」です。レジ袋をもらわずに袋を持参する人は増えてきましたが、惣菜などを買うのに容器を持参する人は、まだまだ多くはありません。あなたが買うペットボトルの容器は確かにリサイクルゴミとして収集してもらえるようになりましたが、リサイクルをするには、地球のエネルギーをかなり使います。自宅でお茶をいれられないなら、せめて大きなボトルを買い置きして、その都度、自分のボトルなどに詰め替えたほうが少しはゴミを減らせます。
こうしたことは、些細なこととも思えますが、チリも積もれば山となる。結局、今、起きている環境問題も、決して、巨大な工場ばかりが引き起こしたのではなく、私たち一人一人のいい加減な暮らしが招いてしまったのです。
もしかしたら、その「無知」こそがもっとも深刻な問題であり、「一人一人が気をつける」ことこそが解決につながるのかもしれませんね。
お礼
御回答ありがとうございます。