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東日本ハウスの白アリ対策について
東日本ハウスでの新築を考えています。 ヒノキの柱を使用するとの事ですが、ヒノキは白アリを寄せ付けないため、薬の散布は必要ないと言われました。 本当に、ヒノキは薬なしでも、白アリに強いのでしょうか?
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シロ蟻に対し絶大な効力を発揮するのは青森ヒバという報告があります。 ヒバはヒノキ科の木ですが、ヒノキ科の木はヒノキチオールという成分を持ち、木自身が白アリなどの害虫から身を守るように進化しています。なかでもヒノキチオールの一番多いのがヒバの木というわけです。 特に青森ヒバから抽出したヒノキチオールは殺菌力が強いので、リンゴの木などの防虫剤としても開発されています。ヒノキ科の材は芯の赤い部分が特に白アリに強いので、土台にするときは芯持ちの赤身の多いものを使うのがより効果的です。 で、ヒノキですが、ヒノキはヒバに次ぎ防蟻効果がありますし、構造材としての強度はヒバ以上です。 ですので、柱材としては全く問題がありません。 一方の防蟻剤は、クロルピリホス等の有機リン系の薬剤が使われるケースが多いようです。 これは最近になってその危険性が指摘され、住宅への使用を段階的に中止する動きが出てきたものの、まだ使われているケースはあります。 最悪、このような有害物質を使っている場合、いわゆるシックハウスの一因として室内の空気を汚染することにもつながり、健康にも悪影響をおよぼす可能性があるかもしれません。 また、禁止されてない防腐、防蟻剤は使用可能です。ただし、使用した薬剤でトラブルが起こることもありますので、出来るだけ毒性の低いものを使用し、メーカーからMSDSを入手しておき、施主にも説明し、了承を取っておくことも指導されております。 防蟻剤は基本的に人間が作り出した化学物質ですので確かにシロ蟻には効きますが、シロ蟻被害以上のものを失う可能性も孕んでいます。 基礎には防蟻処理が義務づけられていますが、防蟻剤を使用しない工法も認められていますので、東日本ハウスの物件はそれを満たしているものですので、ご心配要らないと思います。
お礼
大変わかりやすいご説明、ありがとうございました。 安心致しました。