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境界型糖尿病
知り合いの彼(20代)が空腹時に気絶して、そのとき血糖値が凄く下がっていて、「境界方糖尿病」かも知れないと言われたそうです。 私の理解では「糖尿病」=「インスリンの低下」=「血糖値の上昇」なのですが、とすれば空腹時でも血糖値が高めでないかと思うのですがどういうことなのでしょうか? また、彼は何か検査した方がいいのでしょうか。
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糖尿病持ちの30代男性です(入院経験もあります)。 結論から言うと、病院の内科あるいは内分泌科で糖尿病に関する詳細な検査(血液検査、膵臓・肝臓検査、各種合併症検査など)を受けることをお勧めします。合併症検査には眼底検査など、内科だけではできないものもあるので、総合病院の方が良いかと思います。 糖尿病は下記の糖代謝サイクルのどこかがおかしくなっているために起こるものです。 1.食事で摂った糖分が小腸で吸収されて血糖値が上がる 2.血糖値の上昇をを検知した膵臓がインスリンを出す 3.肝臓がインスリンを検知して蓄えているブドウ糖の放出を止める(肝臓はインスリンを検知しない限り蓄えが無くなるまでブドウ糖を放出し続ける) 4.血糖は脳や筋肉で使われて、血糖値は徐々に下がる 5.血糖値が下がりすぎると、それを検知した膵臓はインスリンの放出を止める 6.肝臓はインスリンの放出が止まったことを検知して蓄えているブドウ糖の放出を始める 糖尿病と言っても、この中のどこがおかしくなっているかは人それぞれなのですが、膵臓がインスリンを出す機能がおかしくなっている場合、外部から注射でインスリンを投与する必要があります。そうでない場合は運動療法や食事療法で改善する場合もあります(ちなみに私の糖尿病は太りすぎで肝臓がインスリンを検知できなくなっていたのが原因でした)。 正常な人の血糖値の範囲は70mg/dl~130mg/dlで、食事をすると上昇し、しばらくすると下降するというサイクルを繰り返しています。この血糖値が何らかの理由で70mg/dlを下回ってしまい、脳に必要な糖分が行き渡らなくなると、めまいや気絶などを起こす事があり、これを低血糖症状と言います。 低血糖症状は主にインスリン投与をしている場合に血糖値が下がりすぎてしまい起こるのですが、稀にそうでないケースもあります。その稀なケースに該当するのが糖代謝サイクルが上手く働いていない人(=糖尿病あるいはその予備軍の人)です。それらの人がが普段していない激しい運動を急にしたり、食事を長時間摂らなかったりすると、低血糖症状を起こすことがあります。私も入院した時は食事のカロリーをそれまでの半分位に減らし、普段しない運動をしたので、低血糖症状に備えて常にブドウ糖を携帯していました。 彼に出たのはこの低血糖症状で、理由は恐らく食事間隔が空いてしまった(=空腹)だったからでしょう。「境界型糖尿病」というのは糖尿病予備軍のようなものですが、いつ本格的な糖尿病になってもおかしくありません。ということで、冒頭に書いたように病院での検査をお勧めします。 また、めまいなどの低血糖症状の前触れを感じたら、とにかく座るか横になるかして転倒によるケガを防ぎ、チョコレートや飴などの甘いものを食べて血糖値を上げるのが効果的です(大体10~20分位で治まるでしょう)。そのために普段からポケットに甘いものを入れておく習慣をつけて置くと良いでしょう。 以上、長くなりましたがこの回答が少しでもお役に立てば幸いです。
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- ydm
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糖尿病の初期に膵臓からのインスリンの分泌が遅れるタイプがあります。 正常な人は食後すぐにインスリンが分泌されて血中のブドウ糖の濃度を正常に保つのですが、インスリンの分泌が遅れて血糖値が高くなる人があります。その後必要がなくなってから遅れて分泌されたインスリンがだぶついて、次の食前に低血糖をおこしてしまう、とうパターンになります。
お礼
回答ありがとうございました。インスリンの量だけの問題でないんですね。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 糖尿病ってピンポイントの病気でなくってシステマティックな病気なんですね。肝臓の糖の調節が狂ってくると言うのもあるとは全然知りませんでした。分かった気がします。 忙しそうだけど、検査のいろいろできるところへ行くようにすすめてみます。