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どなたかこの本の題名わかりますか?
ある本の一節らしいのですが、何の本の題名だかわかりません。どなたかご教授願います。 「・・・いる板を一枚けずるのにさえ、まるまる四十二日間もかかるしまつだった。これが木挽き穴があり道具があれば、二人の木挽きが同じ一本の木から半日で六枚もの板がとれようというものであった。 私の場合こうであった。大幅の板がほしかったので、切りたおす原木もそれに応じて大きな木でなければならなかった。この木を切りたおすのに三日間かかり、枝を払い、丸太というか材木にするのにさらに二日間かかった。それから、いうにいわれぬ心境をはらって、その丸太の両端を切り刻んでたけをつづめ、どうにか動けるようにした。それからそれを引っくりかえし、その一面を端から端まで板のように平たく滑らかにし、こんどはそれを下にしてその反対の面をまたけずり、やっとのことでおよそ厚さ三インチばかりのなめらかな板に仕上げるというわけであった。こんな板一枚に私がどれほど汗水をたらしたか、これだけでもわかっていただけよう。しかし、勤勉と忍耐この二つによって私はこの仕事だけでなく、そのほかの多くの仕事もやりとげたのである。私がとくにこのことをいうのは、ほとんど仕事らしい仕事もしないのに時間だけがどんどんたってゆくその理由を明らかにしたいからであった。手助けと道具さえあれば簡単にすむことも、ただ一人で、しかも素手でやれば、どんなことも厄介な仕事になり、お話にならないくらい多くの時間もかかるのであった。それにもかかわらず、私はただ忍耐と勤勉をもって多くの仕事をやった。いや、生きてゆくためには、必要な仕事はあらゆることをやったのである。それは次に物語ることによっても明らかだろう。・・・」
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うーん、私も今手元に本が無いのでもどかしいのですが・・・。 もしかしたら池澤夏樹の「夏の朝の成層圏」かな?と思いました。 無人島に漂着した日本人の男の人がそこで静かだけどもたくましい生活をするストーリーです。
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- tiltilmitil
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うーん、道具や人手がない状況で何とかしなくてはならない状況というのを考えると「ロビンソン・クルーソー」にありそうな感じですが。読んだのも20年以上昔だし、手元にもないので確認できないです。
お礼
私も最初はロビンソン漂流記かなと思ったのですが・・・結局わかりませんでした。わざわざありがとうございました。
お礼
ぜひ読んでみようと思います。ありがとうございました。