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電位依存性イオンチャネル
電位依存性イオンチャネルは,膜内外の電位差を感じとって,開閉するらしいですが,外に対して正になるか負になるかは関係ないのですか。電位差というのは絶対値で,例えば,-30mVが閾値なら,+30mVでもよいのでしょうか?
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>ということは,静止電位から過分極して-90mV以下になっても,動作はしないということでしょうか? ------- 最初の例では、作動原理として仮想的なチャネルを考えて説明しましたが。まず、電位依存性チャネルには、いくつかの種類があります。有名なのはNaチャネルとKチャネルでしょう。活動電位の説明で、脱分極が7mVを超えた(つまり、静止電位を-70mVとして-63mV付近)ところでNaチャネルが活動しはじめ、Naの流入に寄与します。また、脱分極が50mV付近(-20mV付近)からKチャネルが開き始めます。これらの他にClチャネルもあるし、同じKチャネルでも何種類かのタイプがあって、それぞれで動作の様子(開閉が早い、遅い)が違っているのです。 立体構造解析から、電位感受性の仕組みが見えてきましたが、少なくともタンパク質が膜に挿入されている方向で規定されるので、膜電位の方向が感じ取れるのは間違いありません。
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- Sbacteria
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>仮に活動電位の発生に関与している電位依存性Naチャネルが,静止電位から7mVの脱分極で開くとするならば,静止電位から7mVの過分極では開かないということでよろしいんでしょうか。 ------------ そのとおりです。
お礼
ありがとうございました。助かりました。
- Sbacteria
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イオンチャネルの種類によって、それが作動する電位(電位差というのは、膜内外の電位差でしか規定できないので、電位差という言葉をつかいます)が、決まっています。だから、静止電位の-60mV 程度から、脱分極して-30mV以上で動作し始めるチャネルなら0mVでも30mVでも開いたままの状態になります。だから、質問の答えは、 電位差を感じるのはその絶対値(膜に対する方向性がある)で、閾値が存在する。 と言うことです。
補足
ということは,静止電位から過分極して-90mV以下になっても,動作はしないということでしょうか?
補足
ありがとうございます。 最後に確認させてください。膜電位の方向が感じとれるということは,仮に活動電位の発生に関与している電位依存性Naチャネルが,静止電位から7mVの脱分極で開くとするならば,静止電位から7mVの過分極では開かないということでよろしいんでしょうか。