半導体の複素誘電率
一般に複素比誘電率εr*=εr'+jεr''と書けεr',εr''及び導電率σと光学定数(複素屈折率N=n+jk(屈折率n,消衰係数k))の間には,εr'=n^2-k^2,εr''=2nk,σ=-2ωε0nk(ε0は真空の誘電率,ωは用いる複素屈折率に依存する光の波長より求めた角周波数)の関係が成り立ちます.σ=-2ωε0nkの関係はマクスウェルの方程式で
∇×H=jωε0εrE+σE(J=σE)
と複素比誘電率を考慮した時の
∇×H=jωε0εr*E==jωε0(εr'+jεr'')E
とを比較して得られたものです.
そこで,半導体の複素屈折率(例えばGeSbTeでは波長780nmでN=6.9-j2.6)がわかっている時,上の関係を用いて誘電率及び導電率を求めてもよいのでしょうか?