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医療保険制度について

医療保険制度について調べています。 近年、医療制度改革により、サラリーマンの患者負担額が2割から3割に引き上げらたことが大きく報道されていましたが、この改革は医療の受給者側だけでなく提供者側のあり方も改善している。という事までは理解したのですが、この提供者側への改革について疑問に思うことがあります。 以前までは、病院が製薬会社から仕入れる薬の価格には医療機関ごとにばらつきがあり、安く仕入れればそれだけ医療機関の収入となりました。そのため薬を多く出して利益をあげようとする恐れがあると医療改革において指摘されたようです。 確かに、多めに薬を支給されて使う必要がなくなって捨てることがたびたびあるように思います。 しかし、医療現場に勤めている人から話を聞くと、もう必要がないと診断されているのに、薬がないと不安だといって薬を要求する高齢者の患者が多くいるそうです。 また、入院の必要のない高齢者が入院を求めてくる事も多いそうです。 このような話を聞くと高齢者の医療費が上昇するのは当然のような気がします。 サラリーマンの患者負担額を上げずに、必要のない医療行為を省くような制限を設ける事で財源を確保するという事はできないのでしょうか。また国は、このような医療の現状を把握しているのでしょうか。疑問に思います。 ご意見をお聞かせください。

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  • juns777
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回答No.1

まずは統計情報を。 日本の医療費はそんなに高くは無い。GDP比較ではOECD30か国中17位(2003年)。真ん中以下。 http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1890.html また高齢化のなかでも医療費をかなり抑えているほう(2002-3年)。 http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1900.html 日本が先進国内で唯一「公共事業」が「社会保障費」より高い。 http://ml.mie.med.or.jp/iryou/iryou.html ------------------------------ さて、ここから何が見えてくるでしょうか? 1.医療の受け手である日本国民は、すでに「世界最高の健康水準」を達成している 2.それに比べて支払いする医療費は、OECD30カ国の中では「平均以下」しか払っていません。 つまりは「平均以下のお金で」「世界最高の健康」を買っている、といえないでしょうか? >薬がないと不安だといって薬を要求する高齢者の患者が多くいるそうです。 ●まったくそのとおりです。 しかし、なかなか薬をもらえなかったり、受診できないと、結果的にはアメリカのように「高額で」「平均寿命が短い」(高くて病院にいきづらく、重病になってからいくため)結果はあまり良くないかもしれません。無駄に見えることが実は無駄ではなく、無駄を省いてかえって余分な出費を呼ぶ、と言うこともありえるのです。 >また、入院の必要のない高齢者が入院を求めてくる事も多いそうです。 ●まったくそのとおりです。 これも、しかし、です。他の社会保障が整備されていないため、「冬に入院を希望する老人」や「重い病気はない超高齢者」が病院にいることになるのです。「老老介護」など個人の努力にも限界がありますのでどこかに受け皿が必要でしょう。しかし、いまは現実には病院しか無いのです。 ●人間はいつかは死にます。これから高齢化で多くの方が病院のお世話になるでしょう。効率化にも限界があります。「立ち食い」で「寿司」や「フランス料理」を頼むようなものです。つまりはある程度以上は必要な出費だと思うのです。ではどうしますか?答えのひとつは、統計にあるように先進国随一の公共事業を減らしてこちらにまわすことです。 ●医療関係者の今後 将来、医療費が何倍にもなる、と言いますよね。これは医療にかかる材料費(薬や検査、治療費)が増えるということです。決して医師や看護師が何倍にもなるわけではありません。単純に、何倍もの仕事が増えるのです。何倍もの労働を医療費抑制の中(つまりは人件費を削られ、安い給料の中)で働くことになるのです。 ●イメージ: 国民は「ダメだ、ダメだ、全然ダメだ。医療はまったくなっていない」と医療に対して思ってます。政府は「医療は高い、高い、だから医療費抑制」と言っています。 統計では: でもいま、日本人のどれだけが「世界一の健康」と思っているのでしょう? でもいま、どれだけの人が「世界的には平均以下の医療費」と思っているのでしょう? 実はこれってすごいことです。 ちなみに医師の労働条件はOECDで下から4番目です。「日本の医者は労働条件が世界最悪に近い」とどれだけの人が思っているでしょう? ●結局、「医療の今はダメで、今後良くする」という国民のイメージ自体が間違っていると思います。 実際の数字から得られる実像は、「今は世界最高の健康を、標準以下の値段で得られる。一方、医療従事者は世界最低の労働条件で働かされている」が本当なのです。本当は「どうやって良くするか」ではなく、「どうやって、今の最高の状態を維持するか」なんです。 今のままでは「悪くなるしかない」からです。なぜか?簡単です。お金を出さないからです。公共事業はそのままで、医療費抑制を進めるなら、当然悪くなるしか無いのです。高速道路もまだ作ることが決まったんですよね。 ●このままでは、「今は健康度、世界最高」ということを知らないまま、間違ったイメージを抱いて「医療費抑制」「効率化」をすすめて、医療に負担をかけすぎて医療界は崩壊するしかない、と思います。たとえるなら、 世界最高の美食家(国民)が、「立ち食い」の料金しか払わず(平均以下の医療費)、 「なんで寿司が出せない?」 「フランス料理がでなくてがっかりだ」 と、全員で所かまわず文句をつけ怒鳴り散らす(マスコミや国民の医療不信)。レストランの店員(医療関係者)は世界最低の条件で料理(医療)を出すため働かされている。 「ダメな店員(医療関係者)だ。もっと効率化をしないとダメだ。隣(アメリカ)を見てみろ!キャビアがのっているぞ(高い医療費だから特殊なものが出せる)。20年後には(高齢化で)仕事は数倍になるが、給料は食費(医療費)抑制のためさらにカットだ!」 我々のレストランは世界最高の料理を出し続けられるでしょうか?いやその前に、つぶれないでしょうか?現に日本の医療現場の崩壊は始まっております。が、構造的崩壊については別の回答を見てください。 ●最後に「サラリーマンの患者負担額を上げずに」という質問者さんの主旨に反していることをお詫びします。 ご参考になりましたら幸いです。

pikaso69
質問者

お礼

ご意見、ありがとうございました。 たくさんのデータや日本の医療の現状を教えて頂き大変参考になりました。 自分の視野がすごく広がったように思います。 たとえ話が非常に分かりやすく為になりました。 juns777さんのご意見を参考に、自分なりにもっと調べていきたいと思います。 本当にありがとうございました。

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その他の回答 (1)

回答No.2

医療関係で働いていましたが#1さんの意見に賛成ですね。 日本は長年‘世界一成功した社会主義国家‘といわれて言われていましたが段々と崩壊に向かっています。 医療制度はその中でも‘最後の砦‘だったのですが倒壊するのも時間の問題ですね。  自分は国民皆保険制度は廃止しアメリカのような医療制度にすべきだと強く思います。 経済的余裕のある方は世界最先端の医療が受けられ、貧民には国が最低限度の医療を提供する。(高度医療は受けられない)  高額所得者も生活保護受給者も同じようにMRIだペースメーカーだの人工透析だの受けさえていたらいくら財源があっても足りません。 左寄りの方は(共産党が彼らの医療機関誌、保険医協会新聞などで主張しています) ‘人の命は平等‘‘貧富の差で受けられる医療に差がつくはおかしい‘などと馬鹿なことばかりいっていますが今さら左翼思想もないものです。

pikaso69
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 glendale 001さんのおっしゃるように所得に応じた医療を受けるようにするのも一つの方法だと感じました。 自分の身は自分で守る、低所得者には厳しいかもしれませんが、現状を鑑みるに仕方がないのでしょう。 ご意見、参考にさせて頂きます。

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