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細胞の分化とセントラルドグマ
細胞の分化とセントラルドグマはどのように関係しているのですか?ある問題で細胞の分化では、転写が起きているとなっているのですが、分化は細胞分裂によっておきるものなので、RNAを合成する転写ではなくDNAを複製するのではないですか?またその問題の解説では、転写・翻訳はG2期に行われているとあるのですが、M期・G1期には何が起きているのですか?
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かなり誤解を招く解説ですね。 もはや誤解させるためとしか思えない端折りかたに見えます。 ということで、基礎過ぎる基礎から一通り解説 セントラルドグマとはDNAに記された遺伝子の情報が転写翻訳され蛋白質になる行程の事です。 遺伝子が転写翻訳されて蛋白質になることを「遺伝子が発現した」と言います。 全ての細胞は常に細胞が生きるために細胞が何らかの仕事をするために様々な遺伝子が発現し蛋白質を作っています。 細胞の性質はこの発現している遺伝子のパターンが変化することにより変化します。 (AとBが発現していたのがAとCに変わったという感じに) 我々、多細胞生物はたった一つの細胞(受精卵)から身体が作られます(これを発生といいます)。 そのためにはまず細胞の数を増やさないといけません。 だから細胞は最初は数を増やすことに主眼を置いた性質を持っています。 そしてある程度数を増やしてから、具体的に何かの仕事をするための細胞へと変化します。 この変化の事を分化と呼びます。 従って、「細胞が分化するときは転写が起きている」というのは正しくありません。 「細胞内では常に遺伝子が転写されている、 どの遺伝子が転写されるかが変わると細胞の性質が変わる、 細胞分化はそれにより起こる」 というのが正しいです。 G1,G2等は細胞周期の用語です。 細胞が分裂するにはまずDNAを複製し、細胞内の環境を整え、それから分裂する必要があります。 細胞が特に分裂に向けて何もしていない時期をG1期、 細胞が分裂に向けてDNAを複製している時期をS期、 DNA合成が終わり分裂に向けて細胞内環境を整えている時期をG2期、 実際に細胞分裂をしている時をM期と呼びます。 なお、M期を細胞分裂期、それ以外を間期と呼ぶこともあります。 分裂していない細胞は全てG1期で、細胞分裂する時のみS,G2,Mに突入します。
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- yuuki100bai
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細胞分裂は単純に細胞が増えることです。 分化とは、たとえば未分化の細胞が神経細胞や筋細胞になることです。 この分化が起こるためにはある命令が必要なのですが、その命令はある遺伝子でコードされたたんぱく質が担っています。 そのタンパク質は分化の内容によってさまざまです。