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「かん山に登りて」という漢詩の題名を教えてください。
先日、星野富弘さんの講演を聴きました。 絶望の淵にあった富弘さんをすくったのは 昔、聞き覚えた漢詩だったそうですが、 「かん山に登りて~」という、というだけのお話で、作者名、作品名はお話にならず、質疑応答はなしで会は終了しました。 勉強不不足で恥ずかしいのですが、この作品の題名を教えてください。
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晩唐の杜牧の代表作、『山行』です。 遠上寒山石径斜 遠く寒山に上れば石径斜めなり ... http://www.chitanet.or.jp/users/junji/kansi/shi99-4.html
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- koma1000nin
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回答No.2
題名と問われても無題です。作詞者は「寒山」。 一切の呪縛から解き放たれ、自由に生きた隠遁者です。 寒山の漢詩は全て無題です。 登陟寒山道 寒山の道を登陟(の)ぼれば 寒山路不窮 寒山の路は窮(きわ)まらず 谿長石磊磊 谿(けい)は長くして石磊磊(らいらい) 澗濶草濛濛 澗(かん)は濶(ひろ)くして草濛濛(もうもう) 苔滑非関雨 苔の滑らかなるは雨に関わるに非ず 松鳴不假風 松の鳴るは風を仮(かり)らず 誰能超世累 誰か能く世累(せるい)を超えて 共坐白雲中 共に白雲の中に坐せん 絶望を覚えたときは、その対象を忘れることなのでしょうね。 最後の二行が利いていると思います。 教科書から習い覚えるのなら「山行」ですが、聞き覚えたのであれば「無題」の方ではないかな、と思った次第。
質問者
お礼
詳しく教えていただいて大変感謝します。 日本文化に中国は大変影響を与えているので、 ある種、自分たちのルーツでもある訳ですよね。 この辺を疎かにせず、日中の国交も発展していけたらいいですね。 ありがとうございました。
お礼
富弘さんは難しいお話をしたがらない方らしく、 あえてこの辺は端折ったのだとおもうのですが、 絶望で真っ暗だった頭の中に、この一説が浮かんで 心が遠くに行ってまるで自分が山の上に浮かんでいる気持ちになれたそうです。 そうしてご自分も心の生きる力になるものを心に蓄えたい、そんなことがしたい。という動機から詩を書き始めたそうです。 ご回答頂き、ありがとうございました!