- ベストアンサー
北朝鮮
田中内閣で日中国交正常化した際、「日本は台湾を国として認めない」ことを条件にしましたよね。それで、未だに日本で発行される地図において台湾は国として扱われていません。 さて佐藤内閣で日韓国交正常化した際、「日本は韓国を朝鮮半島にある唯一の合法的政府と認める」ということを条件にしたそうですが、その後日本で発行される地図において北朝鮮はどのように扱われていたのでしょうか? 少なくとも1970年代の地図では北朝鮮を国として扱っていたと思うのですが・・・。 また、地図上で北朝鮮を国として扱っていたとしたら、なぜ台湾のときは国扱いせず北朝鮮のときだけ国扱いしたのでしょうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
手持ちの1972年4月発行の世界大百科事典(平凡社)では日中国交回復以前ですが 朝鮮は「朝鮮民主主義人民共和国」と「大韓民国」と正式名で表記し、中国は中華人民共和国と表記され、台湾は単なる島としての“台湾”表記だけになっています。 北朝鮮と台湾では同じ独立国家といっても全く正確がことなります。 朝鮮半島には冷戦から米ソの責任で2つの分断された独立した国家があります。以前はお互いに国として認めず互いにわれこそは正当政府を主張していましたが、南北同時に国連に加盟し、現状を認めあったということです。北朝鮮は日本が国家として認めようが認めまいが“朝鮮民主主義人民共和国”として国連にも加盟し、多くの国と外交関係を結んでいます。 これにたいして台湾は日本として中華人民共和国を中国として認め、台湾は中国の単なる一つの省であるとの中国政府の主張に同意しました。 現実には台湾に独立した政府があります。また30数カ国と外交関係をむすんでいます。しかし台湾政府は自分達が全中国を代表する正当な政府であると主張し、国名も“中華民国”を名乗り憲法上の首都も「南京」と定めたいわゆる“虚構”の国家なのです。(近年この主張を放棄して台湾として独立しようとの動きではありますが) このような台湾の主張は国連の大勢としてはみとめられず、日本政府としても又地図出版社も同調できないということでしょう。(政府の見解と出版社の見解が異なるときもあるとは思いますが) 常識的な扱いといえます。
その他の回答 (1)
- makochi
- ベストアンサー率38% (496/1279)
> 少なくとも1970年代の地図では北朝鮮を国として扱っていたと思うのですが・・・。 日本政府は正式な国家承認(国交のあるなしに関わらず、そこに国家があると認定することです)は一度もしていません。 ですから、独立した国(国家)として扱っていたことはないと思います。 dollarさんは「地図上では・・・」といいますが、地図上で「朝鮮民主主義人民共和国」と書いてあっても、国家承認していなければ「朝鮮民主主義・・・」と名乗る「地方政府」という認識でしかありません。 ということで、日韓国交樹立後も、地図上では「朝鮮民主主義・・・」という名称が記載されていますが、それがイコール国として扱うことを意味してはいないのです。 ということで、ご質問の前提が少し違ってきます。
お礼
正式に国家承認してなかったんですか・・・。しかし国土地理院発行の地図には載せているというのは不思議な感じもします。 ありがとうございました。
お礼
なるほど。よくわかりました。 台湾政府と北朝鮮政府の認め方について、それぞれに事情が違ったんですね。ありがとうございました。