NASAのセラミックスタイルの研究者(女性!)と数年前に話をしたことがあります。
シャトルの表は白く見えますが,この部分のタイルは,石英の繊維(シリカファイバー),酸化アルミニウム繊維(アルミナファイバー),酸化アルミニウムとホウ素と石英の化合物の繊維(アルミノボロシリケートファイバー)などのセラミックス繊維を板状に加工した複合材料が用いられています。色が白いのは,赤外線を反射するためです。耐熱温度は1600~2000℃程度のものです。
一方,シャトルの裏や,リーディングエッジ,先端のノーズコーンは黒いタイルが張られていますが,これは炭素繊維で強化した炭素材料が用いられています。この部分のタイルの色が黒いのはカーボン材質に由来するものですが,機体の高熱を放射したり,機体内側からの冷却を利用することにも役立っています。
この炭素材料は,空気が無ければ3000℃の温度まで持つのですが,高温の空気と反応して燃えてしまいます。したがって,シャトルは,機体の一部の場所を燃やしながら降りてくることになります。
機体の本体は,飛行機と同じように軽くするためのアルミ合金(ジュラルミン)や,チタンなどが用いられているようです。
お礼
回答ありがとうございました。セラミックスということは合金とかじゃなかったんですね…。 もしよければそのセラミックスの名前とかも分かれば教えていただけませんでしょうか