経済理論自体は、そんなに沢山ないですよ。勿論学問的な議論はありますが、その根ざしているものはそう違ったものではありません。
基本的に「××理論」という名前のものは沢山ありますが、昔の理論の拡張がほとんどです。過去の理論的積み重ねを無視した所にある経済理論は、アカデミックな世界にはほとんど存在しません。
ここでアカデミックな、と断ったのは、アカデミックではない「経済(評論)学」が存在するためです。
昔の理論で今も使える(使われている)理論といえば、限界理論(ミクロ)、ケインズ理論(マクロ)などは戦前のものですし、戦後すぐから70年代位には、現代の経済学の基礎のかなりの部分が形成されています。
過去にだけ通用した理論は基本的に廃れており、その頃から残っている理論は現在の理論のバックボーンをなしている、というのが妥当なところだと思います。