学費の件……私が受験した頃、上智と立教は初年度納入金が110万程度、ICUは150万程度でした。
上智の方が、立教より若干安かったのではと思います。
今はそれぞれ10万程度高いと思います。
立教は、早稲田大学や中央大学が学費の値上げの正当化の根拠として比較してくる大学です。立教の学費は東京六大学・関関同立+中央・青学で比較すると、文系では最も高く、理系では3番目に高い大学ですね。
安く行くのであれば、国立大学しかないと思います。
思い当たるのは東京外国語大学ですが、東京大学でも良いですね。
外国語を専攻にせずとも、通訳への道は開けていますから。
ICU……思い出したのですが、ここはアメリカ型の教育を行なうところです。それが証拠に、大学院にアドミニストレーションスクール(行政大学院)があり、教授と助教授の間に「準教授」がいます。日本の学校教育法では準教授の設置が認められていませんので、文部科学省へは助教授として届けているのでしょうが。
ICUは、参考URLに現役ICU生の生の声を聞くことができます。
ちなみに、代々木ゼミナールの英語科人気講師の西谷昇二先生は、慶應義塾大学に合格してICUに進学したものだから、「お前、集中治療室って何だ」(ICU=病院では集中治療室を指す)などと言われたそうです。
見た感じは良くも悪くもアメリカ型ですね。評価も二極化するようです。
ICUと上智は、人によって評価が変わります。
西尾幹二はICUを上智よりもはるかに高く評価するのに対し、栗本慎一郎はその逆です。どちらも一理あると思いますが、4年間何をするかが重要なのではないかなと思います。
立教の奨学金……努力しないとあまり良いものは取れません。
1年次でAの数が過半数、20単位以上ないと無利子貸与すらきつくなります。
その点ではICUの方が良いのではないでしょうか。
立教の英語……1年次8単位必修、2年次以降は選択。英語8単位必修は、たいていの大学では普通のことです。
コミュニカティブ・コースと言語文化コースにわかれ(英米文学科は全員コミュニカティブ・コース)、週4回の授業を受けます。
入学前のプレイスメントテストで、習熟度別クラスに編成されます。
ですが、過大評価は禁物です。1年もブランクを空けたら、英語では何もできなくなりますよ。学生も「そこそこ無難」志向が強く、冒険してやろうという学生が本当に少ないですから、あまり英語に期待するのも考え物です。
話せるようになる学生は、私の見る限りはあまりいないですね。
英語同時通訳法の履修学生は、実際に通訳をやって見せるなど、別格ですが、相当努力しないとついていけないというのもあるようですね。
法学部の某教授が、「英語は必要に迫られて身につくもの」と言っていましたが、実体験からしてまさに同感です。2次方程式の解の公式同様、英語の知識も使わないと錆びていきますので、念のため。
ICUは積極的に外国人学生を受け入れていますが、立教には意外に外国人学生がいません。そこの差もありますね。
ハード(施設)はどこもしっかりしていますから、ソフト(学習の中身)をどうするかを、入学後に真摯に考えていくべきでしょう。
お礼
どうもありがとうございました★ とても参考になりました。 結局何を学ぶかは自分の意志って事ですよね? そういう事もふまえて、頑張りたいと思います。