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公共工事が問題になるのは料金だけの問題ですか?

公共工事についての質問です。 「公共工事は安くなければならない」という目標があるみたいな気がするのですが、この認識はあってますか? 公共工事は、国のレベルを示しますよね。雨が降ってもすぐ乾く歩道とか、滑りにくい道路とか。公共だからこそ、周りが驚くぐらい高級な施設を国が率先して作っても良いのでは、より良い材料、高度な技術に高いお金を出しても、悪い事ではないと思うのですが。ニュースで問題になっているので、質問させてもらいました。

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  • o24hi
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回答No.4

 こんばんは。公務員です。以前公共工事を担当していました。  何をしていたかと言いますと「連続立体交差事業」と言う事業なんです。どんな事業か分かりますか?  正直私も配属されるまで全然知りませんでした。転勤を聞いてまず思い浮かんだのが、歩道橋を作ってるのかなと言うことでした。  正解は、電車の高架化事業です。数キロにわたって立体交差にして、踏み切りをなくすわけですね。踏切事故がもち六なくなりますし、踏切がなくなり道路交通が格段に円滑になりますし、降下したに空間が出来ますから駅に駐輪場を作ったり出来、駅前の放置自転車を減らすことも出来ます。  ここまでは、前ふりですが、以降の書き込みにも関係がありますので記憶の片隅において置いてください。  「公共工事は安くなければならない」。これは工事を担当するものの命題のひとつでは勿論あります。が、正確に書けば「適正な価格で無ければならない」と言うことですね。「安かろう悪かろうでは」困るわけです。  それから道路1つとっても、整備の考え方が大きく変わっています。昔の道路はちゃんと舗装がしてあって車が走れればいいというものでしたが、時代は流れて今は「コミュニティー道路」なんていうのが採用されています。  どんなものかと言いますと、わざと道をジグザグにして車が走りにくくしたり、歩道をおもっいっきり取って、車道をわざと狭くしたりしてるんです。  何故か。ジグザグにしてスピードが出にくくして歩行者を守ったり、車道を狭くして路上駐車が出来ないようにしているわけなんですね。  ですから、ご質問のように、ただ単に使えればいいのではなく、少しお金がかかってもいいから、付加価値のあるものを作ろうと言うのが今の、土木工事の方向性ですね。  先ほどの、私の担当していた事業は、当然、高架橋(橋げたみたいなやつですね)をいっぱい作る必要があります。この事業は、交通量の多い道路の踏切をなくす方が当然より効果が高まりますから、都心部でやるわけなんですが、施設自体がとても大きなものなので、都市の景観にかなりの影響を与えます。  という事で、普通に四角く作っておけば当然安く付くんですが、都市の景観に馴染むように、色々なデザインを施しているんです。  ニュースで問題になっているのは、不要なものにお金をかけている施設の場合が多いです。つまり、国会議員さんが地元に誘導したような施設ですね。ろくに使いもしないような施設で、しかし、デザインには凝っている。これは、無駄の象徴ですね。  ちなみに、少しずつ主流になりつつあるのは「PFI」と言う手法です。  どんなものかは、例を挙げると分かりやすいかもしれませんので実例を挙げてみます。  私の近くで公立の中学が立替中なんですが、施工主は民間企業なんですね。つまり、民間がお金を出して建設して、それを役所がお金を払って借りるんです。  民間企業は、役所みたいに無駄なことはしませんから、安くていいものを作ります。ですからトータルで考えると、安くていいものが借りられるわけです。そして、何年か後に、民間が元と利益を取れたら、役所に無償で譲渡するわけですね。私の勤務先の役所も、庁舎の立替時期を迎えつつあるんですが、この方式で立てることが決まっています。面白いでしょう、民間が市役所を立てて、市役所がそれを借りるんです。 (結論) ・公共工事は、使えればいいという時代は終わった。 ・安い費用でどんな付加価値を付けられるかが、役所の腕の見せ所である。 ・安いものをつると結局は高くつく。(阪神高速は、地震で倒れましたし。新幹線は突貫工事のおかげで、コンクリートが劣化しちゃいましたねー。)

noname#34943
質問者

お礼

詳しい説明を本当にありがとうございます。最初この質問をした時は、良い材料(高い材料)、高度な技術は敬遠されて、それなりの品質であれば、安い方が良いとなるんじゃないかな、と思いました。だったら、国の立場では、ケチらずに良い工事をしたほうが良いのではと思ったのですが、「公共工事は使えればいいという時代は終わった」という意見、実際の例を教えてもらい、自分の考えが間違っていた事が分かりました。教えていただきありがとうございました!

その他の回答 (4)

  • o24hi
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回答No.5

 #4です。  余り誤字がひどいものですから、訂正させていただきます。  「…踏切事故がもち六なくなりますし、踏切がなくなり道路交通が格段に円滑になりますし、降下したに…」   ↓ 「…踏切事故が勿論なくなりますし、踏切がなくなり道路交通が格段に円滑になりますし、高架下に…」 でしたm(__)m >ニュースで問題になっているので  もしかしたら、道路公団の談合の話ですか?  これは、だめですねー。要するに、本来安い値段で提供できる契約を、天下りの職員が公団に入札価格をないしょで聞いて、それに近い価格で落札できるように、参加する会社で話し合って、順番に落札していたんですから。  入札価格が分からなければ、当然、民間同士で値段の安さを競争するはずですから、安い値段で落札された可能性が高いですよね。  つまり、同じレベルの工事が本来より高い値段で施行されるわけですから、これはだめですねー。

noname#34943
質問者

お礼

お礼を書き終えて、びっくりしました(笑)。ちゃんと睡眠はとられましたか?道路公団の話もそうなのですが、ニュースになる公共工事は、「無駄」とばかり言われていて、なんだか考えてしまって。頂いた答えを読んで、良いものを安く施工しようと努力している中で、言葉は悪いけれど、ずるい事は駄目なんだなと。回答ありがとうございます!!

  • SariGEnNu
  • ベストアンサー率19% (9/46)
回答No.3

(本来は、)普通の個人の買い物と同じだと思います つまり、安かろう悪かろうではダメということです. 公共入札では、その悪かろうの部分について最低限の条件をつけてるのではないでしょうか.その基準よりいい範囲で一番安いのを選ぶというやり方をしていると思います. ですが、よく問題となっている談合ありますよね. 結局、良かろうが悪かろうが高かろうという状態になってると思います.悔しいですが.

noname#34943
質問者

お礼

#1#2の方と少し違う視点のような気がしました。回答ありがとうございます。 >本来は普通の個人の買い物と同じ この質問をした時は、逆の考えでした。国なんだから、けちけちするな、という考えでした。でも、国の予算は限りがある…。 皆さんの意見をいただけて本当にありがたいです。

  • takomari
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回答No.2

安くなければいけない、というより、不当に高くあってはならない、というところだと思います。 入札に関しては、図面や仕様書によって要求される品質が示されています。 同じものを作るのに、どれだけ安くできるか、というのを競うわけです。 問題になっている談合では、本当はもっと安く出来るけれど、事前に業者間で相談してあまり安い金額を出さないようにする、ということをするので、国や地方公共団体にとっては損害が出る、ということです。 安かろう、悪かろうというものを作る、ということを目標にしているわけではありません。同じものを作るために、いかにお金を出さずにすますか、ということです。 ただ、仕事をとりたいがために出来もしない額で入札する業者もいますから、そういう場合は「安かろう、悪かろう」というものが出来ちゃうこともありますが。

noname#34943
質問者

お礼

回答本当にありがとうございます。要求される品質があるので安ければ良いということではないのですね。#1の方も言われているように、お金には限りがある。安く出来るならそちらが良い。 >仕事を取りたいがために(略) 工事ではありませんが、官公庁からの仕事が欲しくて営業に行った事があります。気持ちほんの少し分かります(苦笑)。

  • char2nd
  • ベストアンサー率34% (2685/7757)
回答No.1

 公共工事で大切なことは「適正」であるかどうかです。それは、価格はもちろん、設計・施工の内容や維持管理についてもいえることです。  利用頻度がそれほど望めないものに、それほどの費用はかけられないし、高度な技術が常にベストであるとも限りません。  同程度の効果が見込まれるのであれば、価格の安い方を適用しますし、特に景観に配慮する必要のない様なところではあまり高級な材料は使いません。  お金には限りがありますから、公共事業に多額の費用をかけて、他に回らなくなっては結局国民のためにはならないでしょう。  技術レベルの向上と、むやみやたらとお金を掛けることとは別の問題です。

noname#34943
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます!! >技術レベルの向上と、むやみやたらとお金をかけることとは別の問題 このところと、「適正」さを考える事。ああそうかと思いました(文章がへんですみません)。こういう問題を考える際の視点になります。ありがとうございます。

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