- ベストアンサー
源氏物語~若紫~
源氏物語の「若紫」中の本文でよくわからないことがあるので質問しました。 犬君が雀の子を逃がしてしまったあとの文で、 「何事ぞや。童べと腹立ち給へるか。」とて、尼君の見上げたるに、少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。 とあるのですが、”少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ”とは”少し似ているところがあるので、その子供なのだろう”と訳してよいのでしょうか? ただ、もう少し後の文章の、この尼君と若紫が話をするシーンで、尼君が「亡くなった母君は、十歳ほどで父殿に先立たれなさったとき、たいそう物事の意味を弁えていらっしゃいましたよ。」と言う場面があると思うのですが、「亡くなった母君」はつまり若紫の母君のことですよね。そうするとこの尼君は親ではないのでしょうか??”似ているところがある”とあったので、「その子」ではなく「その孫」かなとも思ったのですが…。 状況がよく飲み込めないので、どなたか説明してくださると嬉しいです。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 この >少しおぼえたるところあれば、子なめりと見給ふ。 という解釈は、ご質問者様の訳 >少し似ているところがあるので、その子供なのだろう で良いと思います。 なぜなら、その時点では源氏は尼君と若紫の関係はわかっていないので、 >なめり という推測なのです。 その後、別のところから、尼君と若紫の関係(=祖母と孫)を知らされた、という事です。 ついでながら、藤壷の女御に縁のある者(若紫の父親が兵部卿の宮=藤壺の女御の兄)という事も知ります。
その他の回答 (1)
- mamamizuki
- ベストアンサー率41% (97/234)
古文の解説は、専門家にお任せするとして、 尼君と若紫の関係について、少しだけ。 尼君は、若紫の祖母です。 文中の「亡くなった母君」というのが、この尼君の実の娘さんですね。 光源氏と若紫の出会いのシーンですね。 懐かしいです。 私は情けない事に、原文の方は途中で投げ出し、 円地文子さんの訳に助けを求めて、挫折。 「あさきゆめみし」が出た時は心底嬉しかったです。 まだまだ先は長いですが、頑張ってくださいね!
お礼
私も以前「あさきゆめみし」を読んだことがあります。残念ながらもう覚えていませんが…笑。 若紫の祖母だったということは、顔が似ているからという理由で源氏が親子と勘違いしたわけですね。 迅速なご回答どうもありがとうございました。
お礼
やはり祖母のようですね、最初の方の文に、尼君の年齢が40余りと書いてあったので、普通に母親だと思っていました 笑。 藤壺の女御の兄の子ですか…それでは藤壺に好意をよせている源氏が目にとめないはずもないですよね。 わかりやすいご説明どうもありがとうございました。