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少女とハゲワシ
何のことだかわかりますか? 1994年にケビン・カーターさんが米ジャーナリズム界の最高の栄誉、ピュリツアー賞を受賞した時の写真のタイトルです。 カーターさんはスーダン南部の砂漠地帯で、ほとんど骨と皮だけのような幼い少女が地面に倒れこんでいるのを見つけました。しばらくすると、少女の後ろに一羽のハゲワシが降り立ちました。ハゲワシは今にも少女に襲い掛かるような目をしています。 カーターさんはシャッターを押し続けました。 フィルム2本分ほど撮影した中でうずくまる少女と背後のハゲワシを写し込んだ写真は最高のできばえでした。 カーターさんは撮影後ハゲワシを追い払い、少女が村の方へよろよろ歩いていくのを見守った後しばらく泣き続けたそうです。 報道後、「なぜ少女を助けなかったのか」という非難が殺到しました。厳しい批判にさらされる中でピュリツアー賞を受賞しました。そして受賞から3ヶ月後にカーターさんは反論することなく自殺してしまいました。この出来事が自殺の原因とは言いきれないようですが・・。 「カメラマンとして写真を撮って飢餓の実情を世界に知らせるべきだった」か、 「人間として少女を助けるべきだった」か・・・。 どう思いますか? 写真は「ケビン・カーター」と検索すれば出てきます。中学生の書いたまとまりの無い文章でしたが、どうか意見を聞かせてください。
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- Odette
- ベストアンサー率33% (10/30)
大学でジャーナリズムを専攻しています ケビン・カターの写真の授業は受けました 始め何の説明も受けず写真を見せられたときは 「写真の前に助けてあげるのが人じゃないの?」と想いました 報道の為とはいえどんなカメラマンなのかと批難も覚えました 後に世界からの余りの批難に カータと供に写真を撮っていたカメラマンは証言しています 「カーターが写真を撮ったその脇には給食車が来ていた」 「彼女の母親も他の母親も給食車に走り寄っていっていた」 「写真の少女の様に地面に伏している子供は周りもいた」 この友人の方は走り寄る母が写ってしまい良い写真は撮れなかったそうです カーターの目にした状況は カメラマンが一生に一度出会えるかどうかの最高の状況だそうです そういった説明を聞くと印象は代わりますよね? 私が思うに 「人間として少女を助けるべきだ」の意見が多くあがるのは 背景の説明を知らずに写真だけを見たからだと想います 確かに残酷な写真です 人間に情を訴えかけます
- 04taka
- ベストアンサー率28% (277/958)
こんばんは。 うろ覚えの記憶なのですが、確か周辺取材では、確か写真は撮りながらも、常に少女へ向かってきた場合に備えて、助ける準備はしながら撮っていたようです。 そして、彼が自殺した理由は、その事意外でも、人生の色々な問題で悩んでいたとの事でした。この件がなくても、ドロップアウトしたのかも知れません。 答えの無い問題ですよね。命を助けるのか、もっと多くの命を向こう側に見据えて、シャッターを押し続けるのか。 ピュリッツア賞写真展を見に行きました。会場で思わず泣き出してしまいました。何故こんな無慈悲な出来事が起こっているのか。それを見て、大の大人のくせに人目も憚らず涙を流している私。 でも、ケビンさんも、もしかしたら、どこかでそんな思いをしたのでしょうか?自分が出来る最高の仕事をしようとしたのか。 今は灰となった彼だけが、その答えを知っているのでしょうね。 私に出せる答えは、社会悪に対して、注視しつづける事です。何か出来る事はないのか? そう考え続けて生き、その考えを持ちながら人生を選択していく事で、ちっぽけな存在の私でも何か出来るのではないかと思っています。 その考え達を、私にこの写真等は与えてくれました。 あの写真の中の衝撃と、その向こう側にあるおびただしいだろう数の、虐げられている命の存在を、ケビン・カーターの思惑や意思を超えて、世界は少しずつでも動き出しているのだと思います。 方法は違えど、彼がやらなくても、誰かが何らかの方法で行った事なのだと思います。 危険な方法を使って、より早く彼は外界に情報を伝える事が出来た。そこには名誉欲や無知もあったかもしれませんが、世界がそれに反応した事が、彼の思惑を超えて少しでも世界の思いを変えるきっかけにはなったのではないでしょうか? それでいいのだと私は思います。そして、大事なのはその後だと思います。 ここ数年の地震や台風といった天変地異の災害に際して、やっぱり取材している人に対して、”何やってんだよ?手伝えよ!!”と確かに思いますが、どれだけ大変な目にあっているのか分かる術があるわけではないので、彼らに怒りを転化するのは筋違いなのかと思いました。 質問者様の倍以上生きている私ですが、さらにまとまりのない文章になってしまいました。混沌とした感情、思い、それもまた、真実の感情なのかとも思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 国語の授業でこのテーマについてのディベートを行なうため、アンケートを特設させていただきました。 私はご回答くださった方の大半の意見である「賛成」ではなく「反対」の意見を述べなければいけませんでした。 結果は負けてしまいましたが、皆さんのご意見は反論材料として大いに活用させていだだきました。 今回のディベートでは多くのことを考えさせられ、とてもいい勉強になった思います。 ご協力ありがとうございました
- masterPiyo
- ベストアンサー率22% (103/463)
覚えています。ものすごくカルチャーショックを受けた写真ですから。 確かに賞賛と批判、どちらもすごかったですね。 ですが私はカメラマンとして少女を撮り続けた行為は間違っていないと思います。 一人の少女を助けるべきだった、という批判もないがしろにはしません。ですが少女を助けたらそれで終わりなんです。少女をはじめ周りの人からは感謝されるでしょう。自己満足も十分でしょう。ですがそれだけなんです。スーダンであった小さな美談でしかないんです。 スーダンをはじめとする飢餓に苦しむ地域の現状を報道した事によって各国へ与えた影響はその比ではありません。カーターさんはカメラマンとしての使命をまっとうしたんです!偉業を成し遂げたんです!! 私は大いに賞賛したいですね。 ただ、自殺したのは知りませんでした…。やはり相当苦しんだのでしょうか?残念の一言です。
お礼
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- slant
- ベストアンサー率20% (5/25)
自殺したという事実は知りませんでした。 残念です。 僕の聞いた話だと、 もうその少女は栄養失調で すでに手遅れで助ける事のできない状態にあったと聞きました。 栄養失調で、あの状態になると、 もう立つ事も出来ず、 助けてももう体が機能しないのかなんだか、 あのまま死ぬのを待つしかないのだと。 そう聞きました。 写真を見ても、 あの体で動けるようにはとても見えません。 とにかく 「なぜ少女を助けなかったのか?」 という問いに対し、 「そもそも助ける事ができたのか?」 という疑問が起こりますよね。 写真を撮った後、少女がどこかへ行ったのであれば、 ハゲワシに殺されたわけでもないので、 これほどの議論がなされなかったようにも思えます。 そしたら問題は写真をとった後の行動である気もします。 それで、彼女は助からなくて、 たとえ助からなくてもやれるだけの事は人間としてやるべきだろう。 って議論がなされたって話を聞いたことがあります。 というわけで僕は「どっちみち彼女は助からなかった」 って思っています。 でも、結局そんなことわからないし、 世界スーダンの実情を知らしめたという意味で、 僕はケビンさんはすばらしい偉業をなしとげたと思います。 しかし、彼のことを批判するには、 まずスーダンへいってスーダンの実情をみてから言うべきで、 結局は百聞は一件にしかずで、 こんな平和にぬくぬく育って なにもしらないのに批判はできません。 彼は職業でそれを行った。 そして利益はたしかにあった。 では、第二次世界大戦でユダヤ人虐殺を行った、 ドイツ人はどうなるの? 中国人、朝鮮人を虐殺した日本人はどうなるの? そういう問題を無視して、 批判の対象がはっきりしていないからって、 批判しやすい個人をねらうのは ちょっと変じゃないかって思います。
お礼
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- odaibakko
- ベストアンサー率13% (83/603)
業界関係者ですが、 こういう写真ってほとんどやらせなんです。 飢餓の少女にかがんでもらって、鷹をえさでおびき寄せるんですよ。 ですので鷹に食われることはありません。 もちろん飢餓というのは事実ですので、それを象徴的に伝えたかったんでしょう。
お礼
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