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あの記事は本当に高橋選手薬物疑惑をほのめかしたものなのか?
「ニューヨークタイムズ、高橋選手の薬物疑惑をほのめかす」という風に紹介された(参考http://news.msn.co.jp/articles/snews.asp?w=70968)記事のその部分は以下の通りです。 Her unprecedented speed and curious eating habits will undoubtedly raise suspicions in an international running community that has grown quite skeptical over the years because of the perceived widespread use of performance-enhancing drugs. (全文は、http://www.nytimes.com/2001/10/01/sports/01MARA.html?searchpv=past7days早めに見ないと消えます) 私が読む限りでは、「高橋選手の今回の大記録と珍しい食習慣(バームでしたっけ?)によって疑念が高まる」のは「高橋選手の薬物疑惑」ではなく「薬物に対する基準のなさによって、いろんな薬物が無秩序に使用されていること」、つまり「マラソン界の体質」だと思えるのですが、どうなのでしょう。
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そもそもこの英文記事は、「米有力紙ニューヨーク・タイムズ」または同紙記者の見解として本来の意味で高橋選手に「薬物使用の疑惑が起きる懸念を示し」ているでしょうか?そうでないことは、この英文記事を読めばすぐにわかります。また、和文記事の「引き起こした懸念」の記述は適切でしょうか?英文記事のどこにも「実際にすでに誰かが懸念している」とは書いてありません。 解釈上は、will と an がポイントになると思います。will ですから「引き起こした懸念」とするのは不適切です。疑念を抱くであろう an international running community は、「ドーピングの蔓延が明らかにされて、ここ数年の間に非常に疑い深くなっている」という修飾語を受けるための仮想の主体「世界のマラソンに関心を寄せている (任意の) 人々」ではないでしょうか。an は、少なくとも the International Olympic Committee のような the で始まる実在の団体ではないことを示唆していると思います。 結局、この部分だけ取り上げれば疑念の対象は高橋選手になりますが、それは間接的な予想であって、主体も具体的でないことから、「実際には現時点で誰も懸念していない」ことになります。 このセンテンスは、この英文記事全体の約 4% を占めるに過ぎません。高橋選手の好記録とスズメバチエキスの話題に対する感想として客観的な記事の間に挿入されているような文です。センセーショナルな疑問文の見出しで始まる和文記事は、タブロイド紙の典型的なパターンで、しかも少し間違っていると思います。
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- lovely_day
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よく考えると No.5 では疑念と懸念の使い分けに混乱がありました。このセンテンスが記者の「懸念?」といえないことはないかもしれません。まあ、でも趣旨は同じです。
お礼
丁寧にありがとうございます。
- Zz_zZ
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that 以下は、「世界のランナー界」を修飾しています。 メインの文は、 Her speed and habits will raise suspisions in a running community で、「彼女のスピードと習慣s は、競走界に色々な疑念を起こすだろう」となり、susupicion は、悪い意味に使われます。 彼女の前例のないスピードと数々の奇妙な食習慣は、能力増強ドラッグ類の蔓延的な使用の発覚で、ここ何年も前からすっかり疑い深く育ってしまった世界の競走界に、疑問の余地無く様々な疑念を起こすだろう。 疑い深いランナー界は彼女の走りと食習慣の関係に疑念を抱く事は当然だろうということになります。
お礼
再び丁寧な回答ありがとうございました。 修飾関係、よくわかりました。自分なりにわかりやすく言いかえると、「高橋選手の前例のないスピードと珍しい食習慣は、運動能力増強薬物の蔓延が明かとなりここ何年間かますます疑い深くなっている世界の陸上界に、間違いなく様々な疑念の種を提供するだろう。」という風に理解しました。ちょっと自分の英文解釈は正しくなかったと反省しています。 しかし、これって、「大記録が生まれたら、まず陸上界は疑いを持つようになっている」という状況に、「高橋選手の珍しい(奇妙な)食習慣」が加われば、まあ当然、いろんな疑念が生まれるケースだろう。という何でもない文章に見えてくるし・・・・「様々な疑念」って、列挙するとしたら何だろうとか、まだ、しっくりこないところがあるのでした。 とにかく、二度もありがとうございました。
- lovely_day
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英文記事は、全体として高橋選手に対して全く先入観のない立場をとっている印象を受けます。一方、和文記事の見出し、引用、結論からは、英文記事のごく一部だけを拡大して読者をミスリードする悪意が感じられます。 ご質問は、疑念の対象が「高橋選手の薬物疑惑」ではなく「マラソン界の体質」ではないかということですが、英文解釈的には疑念の対象はやはり高橋選手だと思います。「スポーツ界での薬物の使用」は疑惑ではなく既知の事実としてとらえているようです。 英文の an international running community が何を指しているのかよくわからないのですが、「陸上長距離界」とするのは語弊があると思います。ドーピングを検査・摘発する組織でもないようです。仮に an international running community を「一部の関係者」とすると、「彼女の前例のないスピードと奇妙な食習慣は、ドーピングの蔓延が明らかにされて疑心暗鬼になっている一部の関係者には間違いなく疑念を抱かせるだろう。」となって、一種の賛辞とも受け取れるんではないでしょうか?
お礼
回答ありがとうございました。 薬物の使用は既知の事実として語られているというご指摘ですが、私もそう思いました。それで、lovely_dayさんの解釈とは違いますが、suspisonってはたして高橋選手に向けられているものなのか、という疑問を持ったのでした。 lovely_dayさんも言われているように、日本の報道機関の方に、ミスリードする意図があるなら、許されないことだと思うのです。 もし、よろしかったら、この部分の英文解釈について、文法的なことも含めて、もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
- Zz_zZ
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>>performance-enhancing drugs.  ̄ ̄ ̄ Foods と言わずに、Drugs と言っているので、意図的に薬物使用を疑うようにする記事内容です。 「薬物」か「食品」かは、「基準」が決めるので、基準に無いものは自由に摂取可能です。 「...界の体質」とまで言うのは少々語感が悪いですが、高度な戦略無くして勝てる訳が有りません。 最終的には、高地トレーニングでさえも規制しなければならなくなります。
お礼
回答ありがとうございます。 そのDrugsですが、高橋選手に向けて投げかけられた言葉というより、runninng comunity内の事実として語られていないでしょうか。 Zz_zZさんは、たぶん英語を専門にされている方か、得意とされている方だと思うのですが、文法的な解釈も含めて教えていただけないでしょうか。
- ryuiti
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同じ様な話ですが、かつて陸上の女王と言われたアメリカの選手でジョイナーという金メダリストがいました。彼女はオリンピックで金を取った後 早々に引退をしてしまい誰一人として薬物疑惑について書いていませんでした。しかし彼女が若くして急逝した後、薬物中毒で早死にしたのではないかと書きたてた新聞社が何社かあったと記憶しています。 今回の高橋選手の記事は欧米人にありがちな、やっかみのようなものでしょう。気にしないことです。 たしかなところはわかってないのですから。それより、次も記録を更新してくれるであろうと期待して応援しましょう。
お礼
回答ありがとうございます。 でも今回は、日本のメディアの英語の翻訳が正しいのかどうかという質問です。それについて教えてください。
お礼
再度の回答ありがとうございました。 みなさんから回答をいただいたおかげで、自分の英文解釈の誤っている部分がよくわかりました。 それから、lovely_dayさんの回答で、記事全体から見たこの部分の意味合いと、和文記事の意図的?誤読がよくわかりました。それから、communityの意味合いも。 しかし、まだsuspicionsって、この場合列記するとどういうことが入ってくるのだろうとか、まだよくわからないところがあるのですが・・・質問している間に、この記者は、高橋にコメントさせてヴァームを宣伝しようとする意図に違和感を覚えたのかなとか、思ったり・・・。 そんなことはともかく、懇切丁寧な回答、ありがとうございました。