測定方法上なのか、どのような観点からの比較なのかわからないので一般論で書きます。
測定方法には、試薬による比色か、電気化学的な測定に大まかに分別されます。
残留塩素の測定は主に現場で実施されるケースが多いことから、試薬による比色法が多く用いられます。
従来、比色法の大半は、オルトトリジン法(黄色に発色)が主流でした。
なぜかというと、オルトトリジン溶液を所定量添加すると10秒程度で結果が判ったからです。
一方、DPD法は2種類の試薬で反応や結果が出るまですくなくとも作業的なものを含め不慣れであれば1分近くかかるといった点と、オルトトリジン法の黄色に比べ、DPD法の赤色の発色は見づらい点もあります。
などの理由によりオルトトリジン法は現場で長年重宝されてきました。
しかし、オルトトリジン試薬の発がん性が判明したので、5年くらい前からその使用が厚生省の指導のもとDPD法に切り替えるよう通達があり、現在ではDPD法が主流になりつつあるようです。
要するにDPD法の長所とは、試薬の危険性がないということであり、短所とは、取り扱いが若干煩雑であるとういう点です。
実際に使ってみるとわかりやすのですが。