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放送設備のアンプについて
放送設備で、ボリュームを上げるとアンプのヒューズ飛ぶらしい。実物を見ていないのでどの部分のヒューズが飛ぶのかはっきりしていません。しかし、アンプというのは、規格があっていくら大きいスピーカや、スピーカの数を増やしても、音が小さくなるだけで、アンプ自体に影響はないと思うのですが。対処法と他に原因があるなら教えてください。
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定格出力はかならず守ってください。多くは、アンプの永久的な故障に繋がります。 設備用のアンプでは、スピーカーの数を増減したり入切りしても、個々のスピーカーの音量は変わらないはずです。スピーカーを増して音量が下がる状態ならば、すでに過負荷です。(おそらく保護回路などによって出力が制限されているのでしょうが・・・・) 放送設備とのことですが、設備用のアンプの多くはハイインピーダンス仕様です。この場合、100Vラインまたは70Vラインといって、定格使用でこの電圧が供給されます。1KΩのインピーダンスのスピーカは、100Vラインで0.1Aの電流が流れますから、10Wのスピーカーということです。これを10個繋ぐと電流の合計は1Aになります。出力100Wのアンプは、1Aの電流を取れるアンプということになります。合成抵抗が100Ω以上で使わなければいけません。このアンプに20個のスピーカ(あるいは20Wのスピーカ10個でも同じ)を繋ぐと2Aの電流が流れてしまい定格オーバーです。電流を2A流せるアンプつまり200Wのアンプが必要になります。このように、アンプの定格出力はスピーカの出力の合計よりも大きくなければないりません。(100Wのアンプに10Wのスヒーカ1個を付けて音量最大にしてもまったく支障無いが、10Wのアンプに100Wのスピーカを付けて音量を上げたらアンプが壊れます。) おそらく、そのアンプは最終的な出力回路の保護としてヒューズが入っているのでしょう。必要な出力を計算しなおして、アンプを増強するかスピーカを減らす(あいるいはスピーカ内部の設定を変更して出力を下げる~多くのスピーカーはインピーダンスを切り替えて出力を減らすことができるように作られている)必要があります。 一時的な対策としては、現在100Vラインで使用中ならば、アンプの出力端子を70Vに替えることです。こうすると、音量が半分に減じますが、アンプの負担は減ります。なお、逆のケースとして、70Vラインで敷設されているスピーカに100Vラインを結線して、過電流が流れたケースもあります。 一般のオーディオ用や音楽関係のステージ用のアンプ・スピーカの場合は、電圧送りでは無いので、合成インピーダンスがアンプの指定の範囲になるようにしてください。
お礼
とりあえずスピーカーの合計出力を確認します。 ありがとうございました。大変参考になりました。