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幻聴は何故リアルに体験されるのか
自分の質問に対して回答が無い時、自分で補足を書き込めないので、これは質問No,8259の補足です。 脳の物質的活性によって意識は発現して、意識はそれに付随したものと考えるなら “ 意識だけの異常 “ は起き得ない。 特定の神経伝達回路の不具合によって、その回路に相応して発現する “ 意識にも “ 異常が起きるのなら、意識の異常が起きる以前に 回路の物質的不具合が起きているのだから、 “ 幻聴 “ がリアルに体験されたり “ 妄想 “ が前面に出てくることは無いと思える。 回路の不具合によって、“ 幻聴 “ で体験される意味自体が完成されないはずだから、妄想構成自体が曖昧になるように思える。 このようなことから統合失調症の原因は他にあって、脳内の神経伝達系の混乱は生命維持のための副次症状のような気もします。 この件について、ご教示・ご指摘をお願いします。
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おっしゃるような錯覚は、「人間は、肉体と精神が完全に独立して機能している」という古い観念が生み出すものです。 「人間の思考」とは、脳内の回路に信号が流れることによって必然的に起きる「現象」であって、「思考が生まれ出でる」わけではありません。 えーと、この言い方だと分かりづらいかな。 つまりですね。一般に人は、「思考が脳からもくもくと湧き上がってくる雲のようなイメージ」で捉えがちで、この雲がいわゆる「魂」というわけです。 生まれた雲は脳とは独立して動いているという観念が、「肉体と精神論」に結びついて問題を複雑にしています。 ですが実際には「思考」というのは、脳内でプログラムが走ることによって発生するものであって、実際には「精神」なんてものは存在しないわけです。 つまり精神とは、プログラムが走った結果生まれたものであり、人間の脳はけっきょくのところ超々々々々々々々々高性能パソコンでしかないのです。 ただ、このような考え方をするとあまりにも無機的で寂しいので、多くの学者があえて「精神」という言葉を使っているわけです。 よって、人間の精神は常に細かなチューニングをし続けないと、正常な状態を維持できません。 鬱病などは、このチューニングがうまくいかなくなった状態といえます。 抗鬱剤の処方などによって異常分泌される脳内物質を抑制することで、暴走状態だったプログラムを正常に働かせたりするという仕組みです。
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- seducer
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>その分かりやすい例として、事故や病気で脳のある部位に>物質的損傷や不具合が起きた時に何故、統合失調症のよう>な “ 幻聴や妄想 “ が生じないのでしょうか。 起きますよ。脳器質性精神障害は外傷、腫瘍、感染症、血行障害、その他の炎症などを原因となる疾患として急性ならば意識障害を伴い、特に重い場合は幻覚・幻聴などの異常な行動を呈するせん妄状態になります。 脳外傷による高次脳機能障害ってのも同じく幻覚・幻聴が伴いますが・・・
補足
回答を寄せて頂き感謝します。 お答えにありました脳器質性精神障害では、何らかの意識障害・失見当・せん妄、などが見られますし 脳外傷あるいはアンフェタミンなど薬物中毒でも、幻覚・幻聴などが起きるようです。 しかし幻聴を例にあげても統合失調症と脳外傷など とでは、その現象を “ 異常な出来事 “ として自己内において生じたとする病識に質的な違いがあるようです。 また器質性のような意識障害・せん妄は、思考を生成する過程の病変によって思考は完成されないと見なせますから 統合失調症での明晰な意識下における、意味不明であってもなんらかの体系化された思考内容とは質的な違いがあるように思います。
- ririnnnohitori
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最近、この病気についてよく言われているものが、ワーキングメモリーの障害といわれるものです。 私も、詳しくはわからないのですが、この現象と、これらの症状に関係があるのではないでしょうか? また、この病気は、かなり複雑なようで本当にいろいろな所に障害が生じているみたいですので事故でちょっとだけ機能が死んだなんていうのと一緒にされないほうがよいかと思います。
お礼
回答を寄せて頂き感謝します。
- kaitaradou
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当たっていないかもしれませんが私はこう考えます。人間は頭の中の世界と外の世界をいつも重ねています。意味づけをしているのは頭の中の世界であって外の世界には特別の意味はありません。リアルというのは意味のない外の世界に意味のある頭の中の世界を重ねたときに生じる感覚だと思います。幻聴の場合には重ねるべき外の世界が存在しないのに頭の中の世界を外の世界に重ねているつもりになっているのではないでしょうか。
お礼
回答を寄せて頂き感謝いたします。
補足
回答を寄せて頂き感謝いたします。 先ず私の疑問は、意識は脳の物質的活性に付随して生じたものという前提で 論じているから、最初から “ 物質と精神の二元論 “ としている訳ではありません。 この物質的自然観を元にすると、 脳内の回路に信号が流れることによって付随的に起きる「現象」が意識である場合、 その伝達疎通性に不都合が生じた時 意識だけが異常になることはありません。 その分かりやすい例として、事故や病気で脳のある部位に物質的損傷や不具合が 起きた時に何故、統合失調症のような “ 幻聴や妄想 “ が生じないのでしょうか。 あるいは統合失調症では何故、事故や 病気の時のマヒなどの機能低下や不全が起きないのでしょうか。 事故などの脳の損傷ではその部位の損壊のために脳活性が 全般的に低下するというイメージがあるが、その場合でも損傷の関連部分は機能の代償のために活性度は高くなっています。