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JRの事故(横浜)
原因はケーブルのショート 東海道線など4時間不通 JR東日本横浜支社は25日午後、記者会見し、東海道線と横須賀線が同日朝のラッシュ時に、信号トラブルで4時間にわたり不通となったのは、送電ケーブルのショートが原因だったと説明した。 井上進支社長は「一番乗客が多い時間帯に長時間運休があり申し訳ない。再開まで4時間かかったことについても原因を調べ再発防止に努めたい」と謝罪した。 同支社によると、横浜-東神奈川駅間の一部のケーブルがショートしたため電源切り替え器が焼損したという。同社は運行終了後、ケーブルについてさらに詳細を調べる。 横浜駅で同日午前5時25分ごろ複数の信号が赤のまま変わらなくなり、約4時間にわたり、東海道線、横須賀線、湘南新宿ラインで上下線179本が運休、約17万5000人に影響した。 4時間とありますがなぜそんなに時間がかかるのですか?原因はどこにありますか?何回かこのようなことがおこりますがなぜですか?よろしくお願いします。
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- TOSHIZOU365
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質問者さん こんにちは 信号トラブルで4時間も復旧にかかる。 ほとんど正確に、間違えなくいつもの電車に乗れる 日常がこうだと、「4時間も電車が止まるのは何事か!」と思いたくもなりますが・・・・・ ただ、鉄道は人を大量に運びます。 ですから、何か異常があったとき、列車を止めることが大切なのです。 列車を止めておけば、まずは列車同士が衝突、追突などしないからです。 そうすることにより、事故で多くの人の命が失われることを防ぐのです。 鉄道の信号(正確には信号機の表示をするためのリレー(継電器))は電源が切れてしまった場合、必ず(赤)表示側にリレー接点を落とす様に信号回路を設計しています。(フェイルセーフに基づく設計といいます。) ※これを電源が切れてしまったとき(青)信号側になる様に回路構成してしまうとどうなるか?・・・・・・大変なことが起こることは想像できると思います。 線路脇に設置されている信号機は、それぞれ単独で動作しているわけではありません。 信号機と信号機の長い距離の間にケーブル(先の信号がどういう表示をしているのかという情報や、信号回路を駆動するための電源ケーブルなど)が埋設してあります。 で、良くあるのが鼠害です。 ねずみは歯が伸びるのが早く、硬いものを自らかじり、歯を適切な長さに研ぐ(削る) 習性があります。 線路脇に設置してあるコンクリートの側溝の様なものをご存知でしょうか? トラフといいます。 この中に信号ケーブルがぎっしりと詰まっています。 特にいろいろな線区が併走している区間は相当な本数になります。 ねずみはよく、このトラフの隙間やつなぎ目をかじり、穴をあけ、なかのケーブルをかじり、自分の歯を研ぎます。 (防鼠(ぼうそ)ケーブル(外の被覆と多芯ケーブルの間の層に平たいアルミ板が巻き込んである)というのもありますが、ねずみによっては平然と噛み砕く輩もいます。 で、ここで考えられる原因ですが、信号用の電源ケーブルを噛んでしまった場合、ショートする可能性もあるわけです。 ショートすると、運がよければその関連する線だけの電源のNFB(ブレーカー)だけとんで、たとえば東海道線は止まったけど横須賀線は動いているとか、で済みますが、その保護するためのNFBで阻止できず、さらに大元のNFBがとんでしまった場合いろいろな線区まで影響が出てくると思います。 NFBを元に戻すには、そのショートした箇所(原因)を探さなければなりません。 駅と駅の間(信号機と信号機の間)どこが異常なのかを探します。 大体の場所を特定しても、JRのトラフは、過激派などの輩から中のケーブルを切ったり燃やしたりされない様に厳重にベルト状の金具で止めています。 いったん外し、蓋を(とても重いんですよ)あけ、点検します。 でも、トラフの中はケーブルが一杯で、ところにより別のケーブルが絡み合っていて、 見つけるのも大変です。 ケーブルが黒こげで電線を交換しなければならないとなると、信号機と信号機のあいだのケーブルを引き直さなければなりません。 (予備線があらかじめある場合もありますが・・・) それが、原因とは私はそれほど情報を持っていませんので言い切れませんが、こんな原因もあるのです。 また、復旧に時間がかかるのは、今の鉄道の便利さも原因かと思います。 湘南新宿ラインは東海道線の線から横須賀線の線に渡り運転しています。 こうなると、正常な時はとても便利なのですが、こういう事故がひとたび起こると、復旧してもダイヤを元に戻すために、運転打ち切りや運休など関連するすべての線に影響がでます。 こういった事故が起こったときに影響を少しでも少なくするには、いろいろな線区間の乗り入れはおこなわず、信号システムや、電力設備などを各線区で独立させて運用するなど・・・・ つまり、一時前の不便な鉄道に戻すのが一番かと・・ でも、こんなことはできないでしょうね・・・・・ 2~3分間隔で山手線がやってくる。 5分間隔で新幹線がひっきりなしに高速でやってくる。 日本の鉄道は世界の鉄道に比べると、とても高度です。 外国人からみると「日本の鉄道はとてもクレイジーだ」とまで言われるほどのレベルなのです。 海外の鉄道は、時間通りに来ないのが当たり前、場合によっては正面衝突事故もありえる・・・・・・ 私たちは日常に慣れてしまって、「4時間も止まってけしからん!」と思うかも しれませんが、信号システムが日本の高度な鉄道を支えています。 4時間止めたのは、修理の必要な箇所を探し、直し、正常に動作することを確認し、結果、たくさんの乗客の命を守るための時間とお考えください。