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尊厳死の実態

尊厳死(末期状態で回復の見込みのない患者または患者の家族の希望により延命治療をしないこと)は現在の医療現場ではどれくらい行われているんでしょうか。また、そのうち患者の希望ではなく患者の家族の希望によって治療が中止されるケースはどれぐらいでしょうか。あと、実際には末期状態になく、もしかしたら助かるかも…というところで、患者の家族が治療の中止を希望した場合(経済的理由からなど)、医師はそれを拒否して治療を続けることはできるのでしょうか。よろしくおねがいします。

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noname#10953
noname#10953
回答No.2

こんにちは。 尊厳死についてですが、日本尊厳死協会が定めている定義は「尊厳死とは患者が不治かつ末期になったとき、自分の意思で延命治療をやめてもらい安らかに、人間らしい死をとげること」であり、患者本人に尊厳死の希望がないのに、患者の家族だけが患者の延命治療を希望しない場合とは状況が異なるかと思います。(第三者が苦痛を訴えている患者に同情して、その患者を死なせる行為は「尊厳死」ではなく「安楽死」といいます。) http://www.songenshi-kyokai.com/dwd01.htm 尊厳死するかどうかの選択はあくまで患者自身の意志が第一という考えから、自分は尊厳死を希望するという人は自身で意思表明が可能な時に「尊厳死の宣言書(リビング・ウィル)」に署名しておきましょう、という活動を日本尊厳死協会が行っているのだと思います。 http://www.songenshi-kyokai.com/dwd02.htm 尊厳死が日本の医療現場で、現在どのくらい行われているのかはわからないのではないでしょうか。日本尊厳死協会が、尊厳死の法制化を目指して活動していますが、死に対する倫理観は医師の間でも異なっており、今後は国会においても議論が本格化するのではないかと思います。将来的に、尊厳死の法制化の進展(が叶えば)にともなって、日本における尊厳死の実行数が公表される方向に移行するかもしれませんが、今の段階ではどうなるか全くわからないと思います。 因みに、今現在の医療現場で、医師が尊厳死を認めない場合の理由として、 ・医師が尊厳死の意味合いを知らない。 ・医師が尊厳死と安楽死を混同している。 ・医師に延命こそ医療行為であるという信念がある。 などが考えられます。 また、病院そのものが、方針として尊厳死を認めていないという場合もあります。 ご質問の直接回答ではありませんが、少しでもご参考になれば幸いです。

katanka
質問者

お礼

なるほど、患者の同意がない場合は尊厳死とは言わないんですね…医師の考え方によって尊厳死ができる・できないが変わってくるのは少し怖いですね。丁寧に書いていただき、どうもありがとうございました。参考になりました。

その他の回答 (1)

  • dryoshi1
  • ベストアンサー率45% (171/378)
回答No.1

どのくらいと答えるのは難しいのですが、かなり多いと思いますよ。 延命治療といってもどこから延命治療という定義によると思います。 気管内挿管をして、人工呼吸器をつけるのが延命治療といえば、高齢者であればそこまでやる人は少ないと思います。 カテコラミンという血圧を上げるような点滴を使う位であればかなり多くの人がやっているという事にもなります。 経済的理由から治療を中止したというのは今のところ私は聞いたことはありませんね。 ある程度であれば、病院や地方自治体が相談にのってくれますから、実際に家族からそういう提案があったとしても、病院などと相談してくださいと言いますね。

katanka
質問者

お礼

どうもありがとうございます。延命治療とひとくくりに論じることはできないんですね。参考になりました。どうもありがとうございました。

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