まず暗い土の中での発芽ですが、これは水分を吸って種子が割れて中から芽を出します、ここでは光は必要ありません。(発芽の3要素は水、温度、酸素です)これが第一段階です。
そして少し芽が出ると、ここからはホルモンの影響によって上に向かって伸び始めていきます。芽の先端からホルモンが出ますが、重力によって常に下のほうへさがってきてしまうのですが、根の先端はホルモンの濃度が薄いと上に向かって伸びるという性質があるので、重力によってホルモン濃度がさがり、その結果上に伸びるのです。だから芽が出た途中で植木鉢の向きなどを変えても、位置を変えた状態での重力によってホルモンが下がるために、常にそれとは反対方向に芽が伸びることになるのです。
実はこの説明だと完全に正しいとはいえないのですが、小さいお子さんならこんな感じの方が分かりやすいと思います。本当に正しいのは他の方が書かれている通りです。
そうして芽はどんどん伸び続け、いちばん最初の葉(いわゆる双葉など)を付けます。これ以降は光合成で栄養を作り成長してゆくのですが、この最初の葉ができるまでは、もともと種子に蓄えられている栄養を使って成長しています。だからここまでは植物とはいえ光は成長のうえでも必要ないのです。
ちなみに根は芽と反対の性質を持っていて、つまりホルモンの濃度が濃いほど下に向かって伸びていく性質なので、重力によってホルモンが下にさがっていき、その結果下に向かってどんどん伸びていくと云う訳です。
補足
どうもありがとうございました。 でも、また疑問がわいてしまいました。 鉢を横にしたら、重力に逆らうならば、芽は鉢の側面にぶつかり土の外に出られないと思うのですが。 芽はどうして土の外へ出る方法(→に進めば土から出られるということ)がわかるのでしょう?