中国と韓国をゴッチャにしている回答がありますが、この二国の立場はまったく違います。
中国は日本に対する戦勝国です。戦勝国が一方的に「日本の太平洋戦争における戦争犯罪」を裁いた東京裁判について、その内容の正当性に関してはかなり議論がありますが、ともかく日本は、サンフランシスコ平和条約で東京裁判を受諾しています。
東京裁判に疑問が多い事は各国も認識しているためか、後に、日本政府がA級戦犯を含む拘禁者の赦免を戦勝国側にお願いすると、これが許されたりしており、現在ほとんどの戦勝国は戦犯についてあまりこだわりを持ってはいません。
ただ、東京裁判の直後に政権が国民党から共産党に移った中国は、平和条約にも参加せず、日本と国交がない状態だったため、日本の赦免運動からもカヤの外でした。
そして後に日中共同声明で国交を結ぶとき「悪いのはA級戦犯で、今の日本人は戦争の被害者」という理屈のもと賠償請求を放棄し、友好を結びました。
日本政府がA級戦犯を罪人として扱わないと、国交締結の時にこしらえた建前が崩れるため、首相の参拝を止めろ!といっているのです。
翻って韓国は、終戦後に日本から独立しただけで、戦勝国ではなく、A級戦犯が裁かれた戦争犯罪とも、ほとんど何も関連はありません。日本は韓国に対し賠償責任もありませんし。
日本の韓国併合は、太平洋戦争のずっと以前に、国際的には正当に承認された形で確立しており、ハーグ密使事件も世界から完全に無視されました。その後終戦までの日本の朝鮮政策は、まったくの内政問題です。もちろん支配された朝鮮人にとってはいやな記憶でしょうから、この点について文句を言うのはわかりますが。
つまり韓国は、靖国参拝については、日本の左翼勢力と中国が盛んに靖国を問題視するため、なんとなく横から紛れ込んで反日の尻馬に乗っているだけの「無関係なお調子者」です。
韓国と比べれば、東南アジア諸国の方がよほど戦犯に関連があります。それでも靖国参拝に文句を言う国はありません。
お礼
御礼が遅くなり申し訳ありません。 詳しいんですね! お答えに圧倒されました。 如何に自分が勉強不足か実感しました。 ありがとうございます。 また何か質問した時にはアドバイス下さい。 よろしくお願いします。