- ベストアンサー
AED救命講習について
消防署で開催されたAED普通救命講習を受講してきました。AEDを使えば救命率が上がることを理解しました。しかし、以前、秋田市で救命士が病院内でAEDを使い問題になった新聞記事を読みましたが、何が問題だったのか詳しく教えてください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
この件に関しては実際僕がその現場にいたわけではなく,メディアで得た情報しか分からないので十分な回答にはならないかもしれませんが…。 (1) 病院内で救命士が救命処置を行ったこと。 (2) 手動式の除細動器を使用したこと。 この2点が法的に(それとマスコミ的にも)問題になるのでしょう。 (1)に関して言えば, 「救急救命士は,救急用自動車その他の重度傷病者を搬送するものであって厚生労働省で定めるもの(以下この項及び第53号3号において「救急用自動車等」という。)以外の場所においてその業務を行ってはならない。ただし,病院又は診療所への搬送のため重度傷病者を救急用自動車等に乗せるまでの間において救急救命処置を行うことが必要と認められる場合は,この限りではない。 という救急救命士法第44条第2項に違反する可能性があります。 要するに現場から病院に着くまでの間でしか救命士は救命処置をしてはならないわけです。 しかし病院到着時刻を患者を医師に引渡した時刻と捉えれば(1)の問題はクリアできます。 (2)は言い逃れできませんね。使用してはならない病院内の手動式の除細動器を使用したのですから。 しかしもっと問題にしなければならないことが2つあります。 1つめは救急車積載の除細動器がなぜ使用できなかったのか。ということです。 例え病院内でも医師に患者を引継ぐ時刻を病院到着時刻と捉えるなら救命士法44条第2項には違反しないのではないか,と言いました。ですから積載の除細動器を使用すれば良かったわけです。 実際,心肺停止状態の患者を搬送したのですから救急隊は積載の除細動器を患者に装着していたはずです。なのにあえて使用してはならない病院の手動式の除細動器を使用したのはなぜか?使用できなかった?なぜ?積載の除細動器が心室細動,心室頻拍と判断しなかったからなのか,除細動器のバッテリー切れなのか。 2つめはなぜ医師がいなかったのか。ということです。救急隊から心肺停止状態の患者ということは伝わっているはずです。本来なら救急処置室で救命処置の準備をして待っていなければならないはずです。他の重症患者の処置でいっぱいいっぱいなら患者受け入れを拒否すればいいはずです。なのに処置室にいなかった理由はなぜか。この医師ももっと責められるべきでしょう。 ですから現場で働いているものとしては救命士が手動式の除細動器を使用したということより,そうしなければならなかった理由をもっと問題にして欲しいと思っています。
その他の回答 (3)
- miyakoodori
- ベストアンサー率60% (255/422)
AEDは装着すれば機械が電気ショックを与えた方がよいかどうかを判断してくれます。 問題となったのは手動式の電気ショックの機械を使用しました。 これは心電図の波形は表示されますが、判断はしてくれません。判断は医師がします。波形で必要性があるのか、どの程度の電圧で行うのか・・・ すべきかどうかわからない状態の人に、電気ショックをかけた。電圧も自分で判断したということでしょう。この判断はしてはならないことだと思います。 だから問題です。 何でいなかったかも、問題でしょうけど他の方の救命処置中だったんだから致し方ない部分もあります。当直医師が何人もいるわけではありません。波形がでるんだから、する前に病院内のスタッフを呼べばよかったんでしょう。 一般の方がAEDをもちいることは、OKです。 逆に医療関係者より制約が少ないぐらいです。 初期大事です。現場でAEDを用いて救命処置をすることは問題にはなりません。
お礼
この新聞記事は読んでいなかったので認識不足を補うことが出来ました。有難う御座いました。
救急隊員ではあっても,救命士ではなかったのですね.2004年4月に,救急救命士の資格がない消防署救急隊員が,立ち会った医師に知識が無いため,その指示のもとでAEDを使ったことが医師法違反であると. これは緊急避難であるとの主張があります. 2004年7月1日からは一般救急隊員や市民が使えるようになったという話ですね.
- RUINOK
- ベストアンサー率46% (23/49)
救命士が使えるのは、救急車内で、電圧が自動制御のタイプに限られているようです。 秋田の件では、到着した病院で、病院の医師用の手動タイプのものを使ったのが問題になったと言う記事を読みました。 その記事を書いた人かコメンテーターが、規則違反だけれど、救命士にそうさせた病院側に問題があるのではないか?(医師や看護士はなにをしていたのか)、と書いていました。
お礼
大変参考になりました。有難う御座いました。