そう悲観されることもないと思いますよ。レギュレーション変化などによる参加チームの移り変わりは(たとえ有力チームであっても)いつものことですし、過去には参加チーム数がもっと少なかった時期もありますしね。
またWRCはF1と違って市販車をベースとするため、各メーカーの販売戦略や市販車のラインナップに参戦が左右されやすいといった事情もあります。
そして>1や>3の方が触れられている通り、「スーパー2000規定」はWRCの新たな流れを生む可能性が十分にあります。
まだ細部は完全に確定していませんが、これはNA2000ccを搭載した車両を基本に4WD化などの大幅な改造を認めるもので、これによりコストダウンと新たなメーカーの参入を促す効果があります。
すでにスズキはなんらかの形で上位カテゴリーに参戦することがほぼ確定ですし、近頃トヨタ参戦の噂もちらほら聞こえて来るようになりました。(南アフリカのラリーではカローラにアルテッツァのエンジンを積んだマシンが登場!?)
もちろんこうした大幅な規定変更は場合によっては既存参戦チームにとって大きな不利となり、過去にもたくさんのメーカーが入れ替わっていきました。
また大抵の場合、新カテゴリーのレースは技術革新と安全確保の流れにも対応していく必要があるため、特に導入当初は「スピードが遅い」「見ていてつまらない」などとドライバー・観客双方から非難されがちですが、それはほとんどの場合時間が解決します。
(現に、グループNの延長上である現在のWRカーは最高でも350馬力程度しか出ていないと推測されますが、過去に500馬力オーバーを誇ったグループBのモンスターマシンのタイムを既に上回っています。)
そのような流れから見ると、今回の「事件」も、いわば過去に繰り返されてきた「生みの苦しみ」のようなものです。場合によっては来年再来年あたりはちょっと参戦メーカーが少なくなったりゴタゴタしたりするかもしれませんが、FIAがよほどの失敗をやらない限り(FIAは間違いも数多くやらかしますが、それを訂正するのも早いです)、いずれはまた盛り上がると思いますよ。
それにそういったことも、長い目で見れば「歴史」としてまた面白いものです。
プジョーやシトロエンが今は去ることは特にそのメーカーのファンにとっては大変残念なことですが、かつてのランチアやアウディのように、そうしてメーカーや車が伝説になるという側面もあります。
ラリーという大変面白いモータースポーツ自体が衰退してしまうことは考えられませんので、「新カテゴリー、新チームの新たな伝説の創成期を、最初から生で目撃できる!ラッキー!」くらいのおおらかな気持ちでWRCを見守ってくださると、一ファンとしてたいへん嬉しいです。(現に私も、寂しいですがこれからが楽しみと言うのが正直な気持ちです。)
というわけで、見る価値ないなんておっしゃらずに、2578167さんもぜひ応援してあげてくださいね。(笑)
お礼
そうですね。 前向きに考えたいと思います。 有難うございました。