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レンズがやけるとはどういうことですか?
時々、オークションや写真関係のサイトでレンズがやけているというのが書かれているのを見たことがありますが、レンズがやけるというのはどういう状態なのですか? レンズがやけて色が付くんでしょうか? そういうレンズを使って写すと、プリントにも影響があるんでしょうか?
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一般にレンズの劣化の状態を示す言葉としてキズ、クモリ、カビ、バル切れ、焼けなどが使われます。 キズ、クモリ、カビは言葉の通りでそれぞれレンズの傷、白濁やスリガラス化、カビの繁茂を示します。 バル切れはレンズの張り合わせにガラスと同じ屈折率の透明な接着剤としてバルサムというものが使用されていたのですが(最近は紫外線硬化樹脂など)これが部分的にはがれてきて気泡のように見える症状をいいます。 焼けはレンズに使われるガラスや接着剤が経年変化で黄色-茶色に変色したものが言われているようです。白黒写真の場合黄色の変色はコントラストが増すので歓迎されることもありますがカラー写真ではカラーバランスが崩れるので避けた方がいいかもしれません。 また、昔は特殊な屈折率のガラスとしてトリウムなどの放射性物質を混入したガラスが用いられていたのですがそれらのガラスは経年変化で特に黄色になりやすく、一部で放射能(焼け)レンズなどと言われているようです。
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- hal-9000
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レンズの「やけ」と呼ばれる症状には、いくつかあります。 代表的なのは、既に回答されているような虹色のものです。何の解説もなく「やけがある」と言ったら、このことを指すでしょう。これはプリントにはほとんど影響ありません(むしろ好影響かも)。 あとよくあるのが、ガラスが変色する現象です。たいてい、黄色か茶色になります。これはプリントに影響します(軽い変色ならプリント時に補正可能で、さらにパソコン処理なら相当の変色まで補正可能です)。 上記2症状は、最近の(1980年頃以降の)レンズではあまり発生しません。 他に、レンズの白濁を「やけ」と呼んでいる例を、見たことがあります。私自身は、白濁のことを「やけ」とは言いませんけど。 白濁は、プリントにもろに影響します。補正も困難です。最近のレンズでも発生します。 他の症状は、私はあまり見たことがありませんが、一般にレンズの経年変化が「やけ」と呼ばれることから、あらゆる症状が考えれらます。オークション等では、状態を良く確認した方が良いでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 やはりレンズも長い間にはいろいろな変化を起こすのですね。そして広い意味でそれを「やけ」と呼んでいるようですね。 でもむかしのレンズを選ぶ場合、レンズを覗いて透明で透き通っているのを選んでおけば問題なさそうですね。
- TREX555
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>レンズがやけて色が付くんでしょうか? ほとんどの場合、自動車のフロントガラスのように、虹色に見えます。 焼けのあるレンズは、価値がぐんと下がります。 >そういうレンズを使って写すと、プリントにも影響があるんでしょうか? 焼け具合にもよりますが、ほとんど影響はないでしょう。 まだコーティング技術の無かった時代、焼けのあるレンズは透過率が良いと言う事実から、ドイツでコーティングが研究開発されました。 ドイツはコーティング技術を軍事機密扱いしたため、世界に広まったのはずっと後になってからです。 もちろん、日本もそんな知識は無かったので、ツァイス製の双眼鏡は明るく見えるのに、日本製は暗いので、特に海軍などは、敵の発見に苦労したそうです。
お礼
回答ありがとうございます。 レンズ焼けを起こしても撮影にほとんど影響がないのなら、中古でそういうのを安く買うのも悪くはなさそうですね。 それにしてもコーテングの技術がレンズ焼けから始まったというのは興味ある話です。コーテングにもおもしろい逸話あるんですね。
- gugestyper2
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空気中の湿気や炭酸ガス・亜硫酸ガスの為、レンズの表面が風化して珪酸の薄い膜ができることです。 また、これまで「カビ」と見られいたものの一部は「やけ」であることが判っています。 尚、レンズ焼けが生じても撮影に大きな影響はありません。
お礼
サイトを紹介して頂きありがとうございます。 レンズ焼けが湿気や炭酸ガス・亜硫酸ガスなどの影響によるものなら、レンズを使わない時はレンズキャップをしっかり締め外気に触れないようにすれば防げそうな気がしますけど、どうなんでしょうね。
お礼
興味あるサイトを紹介して下さってありがとうございます。 レンズも長い間にはさまざまな症状が現れるということが良く分かります。トリウムなど何か特殊な物質の混入で屈折率を高めていたというのは、ちょっと驚きです。