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ラリー選手に年配者が多い理由
フォーミュラーレースと比べると、WRCやダカールラリーの選手は年齢が高めだと思うのですが、どうしてなのでしょうか? ラリーレースだって、すごいハードなので、若さが必要だと思うのですが、違うのでしょうか?
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初めまして。 ほぼ、#2さんが回答してしまっているのですが 補足させてください。 私はWRCしか知らないのでそちらをメインに回答します。 やはり、ずばり経験の差からです。 確かにコースそのものは毎年変わるのですが グラベルだと砂利の質、ターマックでは舗装の感じなど、その国ごとの特色があります。 オーストラリアの砂利と、ギリシャのアクロポリスの砂利では全く違った走りが要求されます。 オーストラリアでは浮き砂利があるので細心の注意が必要とされるのに大して、アクロポリスでは文字通り悪路なので、耐久ラリーのような安全マージンをより多く取った走りをしなくてはいけません。速く走れば走るほどマシンが壊れてしまうのです。 またフィンランドのラリーでは砂利が比較的少ないので ターマックのような高速の走りが要求される箇所が多いです。 試走(レッキ)で、速度制限と回数制限がなされる昨今では、経験が有る・無しでは雲泥の差でしょう。 つまり、走った事のある者(経験した者)にしか分からない事が大きくモノを言うのがラリーなのです。 そう言ったWRCなどのスプリントラリーよりも、ダカールラリーのようなサバイバルラリーだと、更に高齢ですよね。これは、より経験が必要とされているからでしょうね。三菱の篠塚健次郎は、50歳超えてるのに出ていませんでしたっけ? フォーミュラ1のようなサーキットレースでは、より高度な反射神経が要求されるので、若い人には敵わない面ってあるのじゃないでしょうか。 一般的に、運転時の視線が15センチ低くなると体感速度が20%UPすると運動神経学上、言われています。 ラリーマシンは中身はモンスターマシンとは言え、所詮、市販車を改造した物に過ぎないですが、F1マシンだと、視線の高さは地上6~70センチってところですかね。その体感速度はマッハと言われています。それが、F1パイロットと呼ばれる由縁です。 最後に、日本のラリーだと、速さや経験もさる事ながら お金や人脈がモノを言う世界でもあるので、ご年配の方が幅を利かせています(笑) 車からして違います。 メーカーが特別に用意した車なのです。 そこらへんが日本らしくて良いですが。 ご参考までに。
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- comicfire
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#2です。 運動神経学なんてものもあるんですね。#4さん、参考になりました。 さて私も、気がついたことがあったので補足させていただきます。(と言っても、これについてはあまり詳しいわけではありませんのであくまで参考程度ですが) 考えてみれば、選手の養成のシステムの差も、年齢差の一つの要因と思います。 フォーミュラレースのTOPはもちろんF1であるわけですが、そのスタート地点であるカートは、この日本においてでさえ、小さな子供の世代からカテゴリー分けされています。(近頃は海外に修行に出す親までいますね。) ジュニアの時から養成とふるい分けのシステムが出来上がっているため、自然と早い時期から才能を見出され、デビューも早まるという面はあると思います。 ひるがえって特に日本のラリーの現状を見ると、ヨーロッパの一部ではジュニア選手権やラリーの専門学校までありますが、日本では認知度の差や土地の広さの関係で、大人が日頃練習する場所にも事欠く有り様です。 増して本格的なラリーの大会など、警察や地元などとの調整の難しさで日本中で見ても年に数えるほどしか開催できず、規模も本場に比べると小さいものです。 これではデビューも熟練も遅れてしまいがちになるのは仕方がないかもしれませんね。 もちろん、#1~#4の理由で、フォーミュラレーサーと比較すればラリードライバーの方が年齢層が高くなる傾向は不変でしょうが・・・。 以上、不十分な説明とは思いますが補足でした。
- digitetsu
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#2さん、非常に参考になりました。
- comicfire
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#1の方のおっしゃるとおりで、ラリーでは経験がモノを言うため、(少なくとも最近までは)トップドライバーの平均年齢が高い傾向にありました。 もう少し補足しますと、例えばF1などは一周10km足らずの閉鎖されたサーキットを周回し続けて勝敗を競います。 路面の状況は変わると言っても、多少タイヤ屑が増えたり砂が乗ったり雨が降る程度で、決勝ラウンドは1日、しかも2時間程度です。 しかしその間ドライバーは休むことなく常に殺人的なGにさらされ、コーナー1つのミスが命取りという状況下に置かれます。 こうしたことから、F1ドライバーは極度に専門化され、短時間に究極の集中力と体力と反射神経を要求される意味で、体力が衰えてくると非常につらい競技と言えるかも知れません。 対して例えばWRCは、3日間にわたって原則公道で決勝競技が行われます。(試走はありますが予選はありません)。 WRCでは、タイムを競う競技区間というものを1戦あたり30程度設定しますが、その中で同じコースはせいぜい半分しか使用されません。コース自体も毎年のように細部が変更されます。つまり、走るコースの大半は、ドライバーがほぼ初めて体験するコースといっても過言ではありません。(競技中のコーナーの数は千を超えるとも言われます。) さらに路面は同じレース期間中にも、舗装路・ダート・雨・雪・氷・砂・土・泥・標高差などが目まぐるしく入れ替わり、しかも競技は断続的に朝から晩まで走り続けます。 こうしたことから、WRCドライバーにはサーキットを走るドライバーに比べて、長く多様な競技時間を総合的に判断して完走する能力が求められます。1つのコーナーを熟知していることよりも、より多様なシチュエーションに瞬時に対応できる懐の深さこそが要求されると言えばいいでしょうか。 これにはマシンコンディションにとどまらず、体調管理や精神状態のコントロールも含まれ、さらにはコース途中で自らマシンを修理する能力までもモノを言ってきます。これが経験の差、ひいては年齢の差に表れてくるのだと思います。 (それでも一人ではまだ足りないので、ラリーには各種マネジメントを担当するコ・ドライバーが同乗するわけです。ちなみに大抵の場合、コ・ドライバーはドライバーよりも経験豊富な年長者です。) このような理由で、ラリーの選手はフォーミュラレースの選手よりも年齢が高めなのだと考えられます。 もちろんラリーもハードな競技で、最後は体力勝負なのは間違いありませんが、求められている体力の質が若干異なるということでしょうね。参考になりましたでしょうか? ※ただし、近年ラリードライバーも低年齢化する傾向は出てきています。イベント自体がコスト削減のため日程・コース共に短縮化されつつあること、マシンの能力・耐久力の格段の進化でサーキット的なコーナーの攻め方が主流になってきたこと、ドライバーも最初から職業ドライバーを志してキャリアを積み始めていること、などが理由に挙げられます。 それ自体はある意味当然の流れで仕方のないことですが、父親ほど年の離れたオヤジが豪快に走り回っていたおおらかな時代を知る者にとっては、少し残念な気もしますね。
- digitetsu
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体力やテクニックもさることながら、経験がものをいうからではないでしょうか。 因みに私は経験者ではありませんので自信なしです。