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小林秀雄「踊りの心が生まれる」作品の名前は?
小林秀雄「踊りの心が生まれる」作品の名前は? 小林秀雄の作品で・・・昔生き別れになった親子が偶然出会い、そのとき父親に「踊りの心が生まれる」という内容があると思うのですが、この作品の名前を知りたいです。 知っている方いましたら よろしくお願いします。
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似た話ならあるのですが。 どなたからも回答が寄せられていないので、まあ、参考ということでお知らせします。 赤城の山で放牧されている馬の母子が、互いを見失って嘶きかわし、やがて再会する。その独特のさまを、後年さる能舞台を見ている時に不意に思い出す。 『木賊刈(とくさかり)』というその能では、子供に思いがけなく再会した老人が、「黙って両手をひろげ、袖と共に鳥の羽搏きのように、幾度となく、それを上下さしていた」。「見ていて、自然に涙を催」すものだったというのですが、実はここまでは志賀直哉の『馬と木賊』からの引用なのです。 小林氏は沖縄戦から15年経った那覇のホテルで突然、志賀氏のこの小品を思い出すのです。 きっかけは沖縄の舞踊『花風(はなふう)』に感動したからで、その舞踊は、女性が「情人を船で海に送り出し、独りになって寂しい」という踊りだったのでした。 もし、これでしたら、『考えるヒント』(文春文庫)中にあります。『踊り』という題の短文です。 また、『馬と木賊』は岩波文庫『志賀直哉随筆集』で読むことができます。こちらも2ページちょいの小品です。作者みずからも愛着を持つ(『続々創作余談』)と書かれています。
お礼
そうです。このお話です。回想でしたか。。過去の記憶ですっかり忘れていました。 過去このお話に感動して、また読みたくて回答を待っていました。教えていただけうれしいです。 さっそく『考えるヒント』、読みます。 ありがとうございました。