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時効ってなんで必要なんでしょうか?

たまに「未解決のまま時効成立。」や「時効直前の逮捕。」などのニュースを耳にします。 そこでいつも思うんですが、なぜ時効ってあるのでしょうか。時効にもいろいろあると思いますが、私が必要性について疑問を感じるのは、例えば殺人、誘拐、強姦、放火などの社会的に残忍で悪質な罪についてです。 被害者や遺族は、時効が成立したからといって、それで犯人が罰せられないというのは納得できないと思います。(一応私自身は第三者の立場ですが、もし被害者の立場になれば、おそらくそう思います。) それに時効があるために、成立するまで逃亡する、と決断させることにつながっていないでしょうか。 たまに時効が成立してから、出頭する犯人がいるようですが、あれも納得できません。時効成立した直後に出頭しても、罰せられないんですよね?その区切りが必要なのかどうか、疑問に思います。 憶測ばかりで書いてますが、時効の必要性についていろんな方の意見を伺ってみたいです。よろしくお願いします。

みんなの回答

noname#84897
noname#84897
回答No.3

殺人だと15年ですから、逃げている犯人は15年もの間、いつ捕まるかとびくびくしながら生活しているわけですよね。警察に捕まるようなことはもちろん避けるし、普通の家庭を持つこともできない。定住できない場合が多いと思います。 そう考えれば、相応の社会的制裁を受けていると言えるかもしれないと思います。裁判して刑務所に入れるより安上がりだし(これはかなり大きいでしょう)。15年間警察のお世話になるようなことに手を出さないでいたなら、その後も出さない可能性が高いと思う。更生が成功したようなものではないでしょうか。 死刑でない限り、無期懲役でも15年も模範囚してたら出所できると思います。自分でなんとかして生き延びるんだから、逃げ回る方もそれなりに苦労しますよね。被害者の感情として許せないというのは、よく分かりますが、しかたないような気もします。

  • thor
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回答No.2

〉被害者や遺族は、時効が成立したからといって、それで犯人が罰せられないというのは納得できないと思います。 きつい言い方をすると、被害者側を納得させるのは、結果として果たしている役割であって、刑事罰の目的ではないので……。 通説としては、時間の経過により犯罪が社会に与えた影響が薄くなり、今さら暴き出すと返って社会に不利益を持たらす、ということですね。 ほかにも、処罰すべしという社会の感情が消えるとか、証拠が散逸して真実発見が困難になるとか……。 実際、あなたが突然「10年前、万引きしただろう!」と言われたら、どうやって無実の証拠を見つけます?

回答No.1

日本の刑法や刑事政策は犯罪者の更生を前提としています。一定の重大犯罪を犯したら一生塀の向こう側の人間となるのであれば、時効制度も説得力を失いますが、現行法では死刑にならない限り、いつかは社会に帰ってくる訳です。  殺人犯人であっても社会に帰ってくる以上、彼らには社会に溶け込んでもらわないと困りますよね。でなければ、この世で生きていてもいいことはないということになり、更に犯罪を誘発する危険が高まるだけですから。前科があるからと、仕事につけず、やけになって強盗殺人を犯しては、塀の外にでてくることを認めた意義がなくなってしまいます。  これを一歩進めて、捕まっていない犯人が時効期間を迎えたということは、他に犯罪を犯していない場合が類型的に多く、せっかく更生しているのにこれを刑務所に放り込んで、また一から更生せねばならなくなるというマイナスが考えられます。  また、一番強い理由だと思うのですが、時効期間として設定されている時間を経過しているということは、証拠の散逸、証言者の記憶の風化から、適正な刑事手続きが期待できないと考えられます。  人権を重視していくと、一人の冤罪者をだすより、より多くの犯罪者を世の中に野放しにすることを甘受せねばならない、という考え方にいきつくわけです。裁判で無罪と明らかになればいいではないかという意見があるかもしれませんが、現状では、逮捕や起訴をされただけで犯罪者扱いされて職を失ったりするのが通常ですから、時効制度にも一つの理由はあるのです。心情的に納得いかないケースが多いのはわかるのですが・・・。