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軽自動車の輸出は・・・?
こんにちは。素朴な疑問です。 CM等で「ヨーロッパの街並みをきびきび走る軽自動車」の映像を見ますが、実際国産軽自動車は欧米に正規輸出・現地生産されているのでしょうか? 中国等アジア諸国では軽箱バンがタクシーとして使われていたり、といった例は見たことがありますが、欧米に関しては、何度か旅行しましたが、見たことがありません(日本車がやたら多いNZ等においても)。特にチンクエチェント等、軽自動車クラスの車がたくさん走っているヨーロッパにないのは不思議です。安全基準にしても最近の軽は基準クリアしてそうだし、ボディサイズにしてもしかり・・・。貿易問題とかの話でしょうか? なぜなんでしょうか?
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軽の成り立ち(存在価値)を考えれば分かります。 それは、優遇税制にあります。 自動車税、重量税などが激安。 それと引き換えの寸法的制限、 排気量=660cc以下 全長=3.4m/全幅=1.48m/全高=2.0m以下 これは日本の国策で、「軽自動車」は日本にしかありません。 その昔、日本がまだビンボーだったころ、 「国民だれでも車を持てるように」「自動車産業振興のために」考え出された「国民車構想」からのもの。 その後、サイズ拡大を繰り返しながら今日まで続いていますが、本当に今でも必要か疑問です。 考えてみれば、もし、軽に優遇税制がなかったら、上記規格の「軽」に乗るでしょうか? コンパクトカー(パッソ、ヴィッツ、マーチ、フィット等)と比べると、 一部の廉価版軽を除き車体価格に大きな差はありませんが、その車としての「まともさ」は雲泥の差。 小さなエンジンゆえ高回転まで回さざるを得ない余裕の無さと高周波騒音。 燃費は差がないどころか、むしろ軽が不利。 ムリな設定の車体幅からくる車内横幅の不足は、男二人並んで乗る気にはなれないもの。 答えは明白、どうしても軽の寸法を必要としない限り乗りたくないと。 「軽」優遇措置が無い諸外国では、全く受け入れられないこと容易に想像できます。 特に、エンジンが小さすぎ、幅が足りません。 全幅1480mm=室内最大幅1280mm程度しか確保できません。 乗員は、ドアー内側に体を密着させてはいられないので、仮に、それぞれ50mm離すと両側で100mm。 差引き1180mmで、そこに2人並ぶと一人当たり590mmのスペース。 成人男性の着衣状態の平均的肩幅は600mm前後なので、「肩触れ合う仲」となってしまいます。 小さい車だからといって、体の小さい人や子どものみが乗るわけではありませんから、 小振りなシートを装備して車内空間を広く見せるなどは、オカシナこと。 日本へ輸入されているヨーロッパ車唯一の「軽」スマートKは、元々のフェンダーを削ることで幅を合致させていますが、 2人乗りのシート配置は、助手席側を後ろにした前後オフセット配置です。 横並びにするには、絶対的な幅が不足するとの判断と思われます。 これらの理由などから「軽」の輸出はほとんど行われないのでしょう。 そのために、エンジン800~1300cc程度、全幅1600mm程度に拡幅したモデルが存在します。 スズキの例:ワゴンR⇒ソリオ(昔、ワゴンRワイド)、kei⇒スイフト、シボレー・クルーズ #3さんご指摘サイトのワゴンR+、イグニス、キャリーワゴンなどがその例です。 アルト、キャリートラックなどは、大型化されたバンパー程度以外そのままの寸法で、 エンジンのみ、1300ccクラス四気筒になっています。 >CM等で「ヨーロッパの街並みをきびきび走る軽自動車」の映像 ◎イメージです。 >軽自動車は欧米に正規輸出・現地生産されているのでしょうか? ◎上記理由から、「軽」そのままでは輸出されていません。 少なくともエンジンが大型化されています。 スズキのハンガリー工場では、keiの拡幅版イグニス(クルーズ顔)が生産されています。 >中国等アジア諸国では軽箱バンがタクシーとして使われていたり ◎日本で廃車されるような古い中古車か、軽の拡幅版です。 拡幅版は、幅を100mm程度広げ、800~1300cc程度に排気量UPしたエンジンを積んでいます。 >欧米に関しては、何度か旅行しましたが、見たことがありません(日本車がやたら多いNZ等においても) ◎走行条件の厳しさと、寸法の問題。 地方に行くと、高速道路以外でも流れが速いですし、特にリッパな体格の国では窮屈で実用に耐えない。 >特にチンクエチェント等、軽自動車クラスの車がたくさん走っているヨーロッパにないのは不思議 ◎ヴィッツ(ヤリス)、マーチ(マイクラ)が適任。 >安全基準にしても最近の軽は基準クリアしてそうだし、ボディサイズにしてもしかり ◎安全性はともかく、ボディサイズは大問題(上記)です。 以上、いち車好きの推論でした。
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- cyaba1964
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アルトなんかは1000ccのエンジンを積んで輸出してますよ。
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ありがとうございました。 先のカプチーノしかり、スズキはヨーロッパ市場に積極的に出て行っているんですね(しかし売れてるんでしょうか?)。
- kaZho_em
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ダイハツ コペンはヨーロッパ方面に輸出されています。 ダイハツ『コペン』が欧州発売---パワーアップ!! http://response.jp/issue/2003/1208/article56171_1.html
お礼
ご回答ありがとうございました。 そういえば、カプチーノも1000ccあたりのエンジン載せてイギリスで販売されていた、という話を聞いたことがあります。
- R_Myte
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確か、軽自動車のボディに800~1200ccのエンジンを載せた車に 関しては、欧米でも販売しているはずです。 ただし、現地に生産工場が存在していればで、日本から輸出する事は 有りません。 何故なら、軽自動車はファミリーカー辺りに比べて、利益率が悪いので 輸出費用を掛けてしまうと、現地での販売価格がファミリーカー並みに なってしまうからです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 日産がモコを売り出した際に、価格帯・対象顧客がマーチ等と競合し利益率はあまりよくないので、ディーラーが積極的な販売を渋ったという話を新聞で読んだことがありましたが、軽全体がそうなんですね。
お礼
詳細なご回答ありがとうございました。大変勉強になりました(^^)。 確かに軽自動車は、日本独自の企画ではありますが、各メーカーともその制限枠の中で如何に優秀な車を作り上げるか、大げさに言えば日本車の技術の粋を限られた「枠」の中に集めたものが「軽自動車」と思います。そういう意味で、現代のヨーロッパならいざ知らず、ボディサイズの問題なんかはチンクエチェントなんかがバリバリ現役で走ってたころならば通用したかもしれませんね(当時の日本の軽では安全性や性能で無理にしても)。 最近の軽自動車は確かにおっしゃるとおり価格的にも小型車とあまり変わりなくなってきましたし、優遇税制がなければ、意味が無くなりつつあるかもしれませんね(いっときトヨタだったかどこかの社長さんが「軽の優遇を見直せ」発言をされてましたね)。 ワゴンRやアルトなどは別にしても、コペンやカプチーノ、ビートやAZ-1なんかのキワモノ車(笑)が、日本規格のままで、ヨーロッパを走り回ってたら面白いなぁなんて思ってました。