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ヒッチコックの「鳥」について
久々にヒッチコック監督の「鳥」を見たのですがあの映画の意味がわかりません。何かの警告だったということなのでしょうか?あとヒロインと鳥が襲ってきた現象には何か意味があったのでしょうか?
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まず、この作品はヒッチコックオリジナルではなく、原作の映画化権を買い取ったものですが、余り乗り気でなかったようで、映画化の実現は11年後です。 その後、「サイコ」でネタ切れになって、ようやく映画化することになったのですが、思い出したきっかけは実際に鳥が羊を襲った事件で、単に、「今まで誰も扱ったことのないシチュエーションの面白さ」から題材にしただけです。 意味と言えばこれになるでしょうか。 他の作品もそうですが、ヒッチコックに「何かを訴えたい」とか、「深いテーマ」とかはありません。 彼にとって、映画とは「観客を驚かす遊び道具」でしょうね。 この「鳥」も、観客を驚いた顔が見たい、というのがテーマでさえあります。 「北北西に進路を取れ」は、普通の人間が陰謀に巻き込まれる恐ろしさ、「裏窓」は、動けない人物が事件を目撃・解決するプロットの意外性、「サイコ」は犯人と犯行動機の意外性・・・同じことですね。 ということで、ヒロインと鳥にも、何の因果関係もありません。 「理由はないが」もし、愛くるしいと思われている「鳥」が、人間を襲い始めたら怖いだろうな、ということですから、人形が人を襲う「チャイルド・プレイ」みたいなものですね。 蛇足ですが、あのヒロインは、ティッピ・ヘドレンといい、(女好きで有名だった)ヒッチコックの好みのタイプで、主演に抜擢したのですが、撮影中から盛んにモーションをかけても最後まで拒否されたそうです。 そして、彼女の娘が、メラニー・グリフィスになります。(親子とは思えないほど、違うタイプですね。でも、ヒッチコックと結婚していたら、まあ女優になる容姿の子供は、期待できなかったでしょうね。)
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オチがない映画として有名です。 生理的な怖さを追求といったあたりなんでしょうか。 鳥が人の目を狙うというのが非常に恐ろしいのだそうです。この発想がオリジナルなんだそうです。映画はラストまでオチなしなので、ミステリーを期待すると拍子抜けです。
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回答ありがとうございます。 <オチがない映画として有名です。 知りませんでした。オチちがなかった分、考えちゃいました(^_^;) でも風景に不気味な空気間があってそれだけは印象に残りますね。
- ni2
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鳥が嫌いな友人達がいます。羽毛やバサバサとした羽ばたきが嫌いで、籠の中の小鳥も嫌いです。でも鳥料理は好きだそうです。(笑)私自身は鳥が好きでこの映画自体は特に怖く感じなかったのですが、カラスが群れて、主人公を注目して見ているシーンや、暖炉から鳥の群れが飛び出してきたシーンなど、非日常的なシーンですから、現実にあったらやはり怖いですね。
お礼
回答ありがとうございます。確かにあれほどの鳥に囲まれたら鳥嫌いでもなくても怖いでしょうね。今の映画のようにCGが無い頃にああいう映画が作れるのはすごいと思いました。
- EmuWalking
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単純に「鳥が突然襲い掛かってきたら怖いな」という不条理系の?恐怖映画なのでは。 港でカモメやウミネコに囲まれたり、神社などでハトに囲まれたり、早朝のゴミステーションでカラスに囲まれたりすると、発想のポイントがわかります(^_^;)。 私は鳥が好きなので、たいして怖くなかったですが(というか「かわいい」とか思ってしまった)、世の中には、「鳥が嫌い(大抵生理的に受け付けないらしいです)」という人が結構沢山いるので、そういう人にはものすごく怖いのでは…。
お礼
早い回答ありがとうございます。最近の映画になれてしまって何か違う意味があるのか考えてしまいました。確かに自分の近くにカラスとか来ると怖いですね。
お礼
回答ありがとうございます。ヒッチコックの映画はあまり見ていなかったのですが絵作りは凝っているなと思いました。 <ヒッチコックに「何かを訴えたい」とか、「深いテーマ」とかはありません。 知りませんでした。ちょっと残念ですが古い映画ですが時代的な古さが感じにくい映画を撮る監督だったんですね。強い自己主張がある監督の映画よりは楽しめました。