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ヒッチコックの「鳥」について
先ほど、お昼のTVでヒッチコックの「鳥」を放送していました。 オリジナル版はちゃんと見たことがあり、主演の女優さんが可愛くて好きだったのと 懐かしさもあり、数年ぶりに見ました。 クライマックスの車で鳥の大群に占拠された家を後にするシーンを見て 思ったのですが、この映画のテーマはやはり 「自然からの警告」や「人間が抗えない自然の驚異」という事で良いのでしょうか? 他の作品もいくつか見ていますが、 ヒッチコックという人はいわゆる、不条理な恐怖についての表現に関しては 本当に一流のエンターティナーだと思います。 この映画について他の皆さんはどんな風に解釈されるのかと思い質問させて頂きました。 よろしくお願いします。
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>「自然からの警告」や「人間が抗えない自然の驚異」という事で良いのでしょうか? それが表向きのメインテーマでしょうね。ちょうどアメリカで、郊外型住宅の建設ラッシュが始まった頃で、実際に似たようなことが起きていたのでしょう。日本でもいまだに、ああいうことがありますよね。 一方で、鳥、とりわけ(←シャレではありません)カラスは、不気味さと美しさと色気を兼ね備えた小道具なので、ヒッチコックらしい良い題材だったと思います。ゾンビとかミミズの映画は撮らない人ですね。楽しいオジサンです。
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- nyan_neko
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こんにちは。 NHKだったかな?ヒッチコックの特集みたいなのを放映してて途中から見たのですが「鳥」はあの車が出て行ったあとのシーンも考えられて絵コンテとかが残ってるらしいですね。 それはどういうのかというと(記憶だけですが)町もみんな鳥に襲われて生存者がいない?状態になっているというものだったようです。 1つの終末の姿を描こうとしてたと・・・ しかし救いのないラストはやめようということで現在の映像になったらしいです。
お礼
ご回答頂きましてありがとうございました。 >しかし救いのないラストはやめようということで現在の映像になったらしいです。 うーん、これは確かに気分的に落ち込んでしまうかもしれませんね。 たしかに「救いのない」ラストですね。 それに多分、これをやってしまうと「自然からの逆襲」みたいな形にしか 解釈できなくなってしまうでしょうね。
- jhonh
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フランソワ・トリュフォーによるアルフレッド・ヒッチコックへのロングインタビュー集『定本ヒッチコック映画術』を読めば分かりますがヒッチコックは 「自然からの警告」や「人間が抗えない自然の驚異」 なんて陳腐なことを語る人ではありません。 原作の短編小説を読んだことと、羊が鳥に襲われたというニュースを知り実際に飼い主の農夫に話しを聞きに行ったヒッチコックが「鳥が大群で襲ってきたら面白い・怖いな」がきっかけで撮っただけでしょう。 もしもテーマがあるとしても、ヒッチコックにとってはそれは映画を展開させるための手段であって、目的ではありません。多分。
お礼
ご回答頂きましてありがとうございました。 >もしもテーマがあるとしても、ヒッチコックにとってはそれは映画を展開させるための手段であって、目的ではありません。多分。 なるほど、という感じですね。
お礼
ご回答頂きありがとうございます。 >カラスは、不気味さと美しさと色気を兼ね備えた小道具なので 確かにカラスの出番は多かったですね。 これをきっかけに他の作品も見直したくなりました^^