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脊椎動物の脊椎骨について

脊椎動物の内骨格(脊椎骨)の形成・獲得の経緯について調べたいのですが、詳しい情報があまりなく困っています。体節が背骨になるというようなことは調べてわかったのですがもっと詳しく知りたいのでお願いします。

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回答No.1

骨格の多くは中胚葉でその中の一部が縁軸中胚葉とよばれ、その中から体節が出来ます。体節の後方半分が椎板という物に分化し、ここから椎骨と肋骨が出来ます。 一方、四肢の骨はそれよりさらに外側の側板中胚葉から分化します。 また頭蓋の一部と鎖骨は外胚葉性の神経提から形成されます。 後者は外骨格に由来すると考えられ、前者2つが内骨格と考えた方がいいでしょう。 前者は何れも一度軟骨が出来、それが骨に置換されることにより形成されます。一方後者はいきなり骨として形成されます。 進化の上でかなり古い脊椎動物である鮫の骨格標本を見たことはありますか?たぶん無いと思います。彼らの骨格は顎の部分を除いて軟骨で出来ています。即ち、内骨格の部分は骨化していないのです。ですから、標本を作ろうとしても顎以外は溶けて無くなってしまうのです。 彼らはまだ、内骨格を骨化していない軟骨魚類なのです。進化の上では、これらの魚が、淡水性の世界に進出した時に軟骨の骨化が始まったのではないかと考えられています。 以下の説には確証がありませんが、 脊椎動物の進化の上で、海水中では多量のカルシウムがあり、そのカルシウムを排出する際、皮下にカルシウム沈着が起こり、骨化のシステムが確立したと考えられると聞いたことがあります。これがいわゆる外骨格で、動物では板皮類がそれに当たるそうです。現在はその名残が頭蓋骨に残っています。 一方、淡水中ではカルシウムが恒常的に不足するので、そのプールとして軟骨性骨格を石灰化させ始め、やがて軟骨性骨化のシステムを手に入れ、骨性の内骨格を獲得したとの仮説を聞いています。 果たして真実でしょうか? 以下を見ていただくと、骨の発生は詳しく載ってます。

参考URL:
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/products/anatomy/hassei/chap1.pdf