経営情報システムのジャンルでご質問ですので、経理やERPのシステムの資料をご覧になって、エイジング管理という言葉について疑問に思われたのではないかと推察します。
これは、システムベンダーあるいは経理関係者の造語のようで、あまり一般的公民権を得た言葉とも思えませんが、私の知る限りでは債権管理などで登場することが多いと思います。
企業が仕入れ・販売で他の企業と取引をする場合、相手との力関係や商慣習等から、取引先ごとに様々な決済条件で取引せざるを得ないことになりがちです。従って、債権回収状況の把握と管理なども、かなり面倒くさいことになりがちです。
例えば、販売において、納入して売上をたてた月から2ヶ月経過したが入金できていない取引を、経理が発見したとしましょう。
それが、納入翌月末払い条件なのに支払ってもらえてないなら、担当営業マンは泡を食って回収に走らなければなりません。
それが、納入月末起算90日後払い条件なら、担当営業マンはちゃんと請求書出ているか確認したり、相手先の支払予定を確認したりします。
もし、納入即金払い条件なのに、先方からリスケジュールの要求が出て、こちらが既にそれを飲んで待っているなら、本来の支払期日からどれだけ延滞しているかを把握して、督促を続けると同時に、必要に応じて、貸倒れ処理の適用も検討して行かねばなりません。
そういった一連の時間経過に伴う債権回収管理業務のことを、そのカバーする範囲はあいまいですが、エイジング管理と呼び、その助けになるような機能をERPや経理のシステムに、(どの程度盛り込んでいるかはそれぞれですが)、盛り込んである場合にベンダーは「エイジング管理が可能」などと謳っているようです。
以前、ベンダーに「エイジング管理って何?」と聞いたら、上に述べたようなことを簡単に説明してくれました。あまり、スカッとした回答でなくて恐縮ですが、ご参考になれば幸いです。
お礼
回答ありがとうございます。 検索エンジンでは、GoGoTigersさんのかかれているように、ERPソフトのなかでうたわれているだけで、その内容までの記述が発見できませんでした。 経理関係の資料中にそのような記述を見て、はて、これは困ったぞ。となった次第です。 内容の解説、ありがとうございます。 債権管理の範疇で使用する言葉として利用されているんですね。助かりました。 どうもありがとうございました。