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薬剤師の仕事
大規模病院での薬剤師の仕事とやりがいが見つけられません。皆さんは薬剤師の仕事にやりがいを感じていますか?
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#2です。 かつて、国立大学病院で勤務していた頃を思い出しました。 QOLっていうけど、じゃあ私達のQOLはどうなってるの???そんなに人にばっかり尽くせないよ!と愚痴っていましたっけ(笑) 残念ながら、私はまだまだ必要とされるようなたいそうな薬剤師にはなれていません。30代そこそこの若輩者です。 私が常に忘れない様心がけて来た事は一つだけです。 大学病院の研修生時代に、指導薬剤師にいわれたひとこと、『自分が飲めない薬は出すな』。これだけです。 薬剤師以前に、人間として必要な事は、人にされたらイヤな事は自分もしない、という事ですよね。 自分が疑義紹介をまともにされていない処方薬はのみたくない、コミュニケーションの取れていない医療チームの治療を受けたくない、そう思ったらそれを患者さんにしない事、それだけです。 もし自分が患者だったとしたら、今自分のしている事は、安心して医療を受けられることにつながっているのか、この事を常に意識する事で、自分のなかにある甘さや弱さと闘って来た気がします。 とはいえ、これはとても難しい事です。私も弱い人間ですから、一生懸命自分に言い聞かせないと負けます。時には声に出して自分に問いかけた事もありました。『薬剤師として、それでいいの?』と。情けないですけれど。 私達の持つ知識は、普段は医師のマチガイ探しにしか使えないと思う事もありますが、時には人を救う事もあります。いのちを救う事だけでなく、患者さんに少しでも楽になって頂く事、そんな力をもつ知識なんです。 私は、医師も薬剤師も日々勉強する事は職業上の責務だと思っています。私達の持つ知識で、楽になる患者さんがその何十倍、何百倍もいるのですから。 そして、大学病院にご勤務されているのでしたら、ぜひ後進の薬剤師、薬学生達に、ご自身のもつ知識、経験を分けてあげてください。 私が大学病院に勤務していた時、実習にやってくる学生を出来る限り、あと数日でステルベンという末期の患者さんのベッドサイドに連れて行くようにしていました。非常識と思われるかもしれませんが、それしか薬学生に『薬剤師の仕事は人の命に関わっている』という事を実感してもらう方法がなかったからです。 質問者様は、誠実なお人柄なのだと思います。 医学部は、全ての教官が臨床経験をもっており、なおかつ2年のポリクリを履修してきます。薬学部が6年制にしたくらいで太刀打ち出来るものではありません。病院に勤務する薬剤師が、増えた実習時間においてその教官の役目を果たせるか否か、それが今後の薬剤師の運命を握っていると思います。 また、大学病院には、将来の指導者たる薬剤師を排出するという大きな責務もあります。とても重い任務ですが、質問者様のような誠実な方に、ぜひ頑張ってもらいたいと願ってやみません。 かつて勤務して来た病院で、仕事にやりがいを持ち実績を積まれた方は皆、1つのテーマを持っていました。それが、感染対策であったり、TDMであったり、輸液療法であったりと様々でしたが、その分野において5本の指に入るくらいにまで頑張り、もはや薬剤師という資格を越えて必要とされた方ばかりでした。 彼らの存在が、今の私を支えているのかもしれません。いつかああなりたい、と思う気持ちが、やりがいを感じるにはむずかしい毎日の原動力となっている気がします。 場所は違えど、患者さんに必要とされている事は同じ。患者さんのために、将来の薬剤師のために、そして何より自分のために、一緒に頑張りましょうよ!
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- marizo
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病院薬剤師です。 若い頃は、1000床を越える大学病院で働き、あまりの忙しさと知識を吸収する事で精一杯の毎日でした。 その後、いくつかの病院を経て、現在350床の病院に勤務していますが、病棟業務以外で日常業務の中にやりがいを見つけるのは非常に難しいです。 考え方次第とは思いますが、薬剤師の仕事自体が医師と患者さんに挟まれて中途半端な事が多く、何年この仕事をしていてもイヤになる事の方が正直多いです。 やっていてよかったと思う事より、やめようと思った事の方が多いかもしれません。医学部に入り直そうと思った事も、1度や2度ではありません。 でもやめないのは、私を評価してくれる医師、患者さんがいるからです。 やめようと思ったとき、『あなたに助けられたのよ、やめないで』といってくれた患者さん、『この人、この薬を使ってみたいんだけど、うちの病院で作れる?』と相談してくる医師。 質問者様が、現在どんな業務に携わっているかで、仕事に対してのやりがい、感じ方は変わってくるかと思いますが・・ 薬剤師としての評価より、あなた個人の評価を求めてみてはいかがでしょうか。薬剤師が必要なのではなく、あなたが必要、といわれるまでの存在を目標にしてみては?評価されれば、確実にやりがいのある仕事になりますよ。 私は正直、薬剤師全体のレベルアップは無理だと思っています。薬剤師教育に、人の死という物が入っていないからです。自分の仕事の先に人の死があるという認識がないまま薬剤師になり、何となく仕事をしている薬剤師をたくさん見てきました。 今後、6年制になってもあまり変わらないでしょう。なぜなら教員のほとんどが現場を知らないからです。むしろ、大量生産による質の低下の方が心配の種です。 現場を知り、薬剤師の仕事の責任の重大さに気づいたものだけが、自己研鑽という形で個々の評価をあげていくしかないと思っています。 私は仕事を通じて、公私ともに最大の理解者である夫と知り合いました。夫は医師ですが、私を薬剤師として必要としてくれています。夫に、『あなたに取ってて薬剤師ってなに?』と聞いた事がありました。 夫からの返事は、『知恵袋かな?』とのこと。 それ以来、常に薬物治療の知恵袋であり続けたいと思っています。 どんな人でも、常にやる気満々とは行かないものです。今は少しお疲れなのかもしれませんね。 疲れたら休憩して、元気が出たらまた頑張ってみませんか?あなたの知識のおかげで、助かる患者さんが確実にいますよ!
お礼
ありがとうございました。とても参考になりました。もっと先生のお話が聞きたくなりました。実は今某大学病院で忙しく勤務しています。薬剤師とは何なのかという壁にぶちあたっています。調剤し、病棟に行き、クレームにも対応し、上司、教授、部下との間を取り持ちながら、薬剤師ってなんなのだろうと思い出しました。今回、先生の意見を何度も読み返しているうちに私のベクトルはいつしか患者のほうへ向いていないことに気づきました。=知恵袋=ハッとさせられたキーワードでした。先生が必要とされるに至るまでにされてきた経験談や意識してきたことを教えてくれませんか?お願いいたします。
- yukako_yukako
- ベストアンサー率13% (19/136)
大規模病院での薬剤師以外にも薬剤師のお仕事はたくさんありますよね? 国家資格や付随して取得できる資格を生かした薬剤師の活躍の場は広いとおもいます 他の業種に目を向けられたら良いと思うのですが。 また大規模が嫌であれば個人で独立すれば良いという見方もあると思うのですが・・・
お礼
お礼が遅れまして申し訳ありませんでした。貴重なお話ありがとうございました。先生のようなお考えを聞かせていただけると大変参考になります。ありがとうございます。