rei00 です。
補足拝見しましたが,これは,ナフタレンに2種類(?)の結合がある事がわかれば簡単です。
先の共鳴を用いた私の説明で,C(1)-C(2) 間は 5/3 重結合,C(2)-C(3) 間は 4/3 重結合になりますね。つまり,C(1)-C(2) 間は C(2)-C(3) 間よりも電子密度が高く,強い結合をしています。したがって,C(1)-C(2) 距離は C(2)-C(3) 距離よりも短くなります。質問内容では,「γ12=0.1365nm γ23=0.1404nm」ですから合っていますね。
plo_olq さん
> つまり4種類の結合があると思います。
やっぱり手抜きはいけませんね。質問が2種類となっていたので,それ用の説明をしたのですが,おっしゃる通り本当は4種類だと思います。
今実際の構造が調べられなかったので,「Chem 3D Pro」付属の「MOPAC」で PM3 計算を行なってみました。得られた結合距離は次の通りです。
C(1)-C(2), C(3)-C(4), C(5)-C(6), C(7)-C(8) 1.369 A
C(2)-C(3), C(6)-C(7) 1.414 A
C(1a)-C(4a) 1.410 A
C(1a)-C(1), C(4)-C(4a), C(4a)-C(5), C(8)-C(1a) 1.421 A
(A はオングストロ-ム)
この差が問題になるかどうかはわかりませんが,4種類存在するのは確かでしょう。問題では後者の3つ(1.414 A, 1.410 A, 1.421 A)を一纏めにして2種類といっている様ですね。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 また考えてみます。