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「は」と「が」の違い
紅茶をお出しするとき、「ミルクは入れますか?」と訊きます。「ミルク」は直接目的語で、ここの「は」は別の目的語、たとえば「砂糖」を暗に意識しています。この説明についてどうお考えになりますか? 「は」と「が」の違いは論文になるほど説明が難しいと聞きます。両者の違いを教えてください。あるいは、簡明に記したウェブページを紹介してください。よろしくお願いします。
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英文法の延長で考えると こんがります。#4さん、#5さんの仰るように ここでの「は」は主題の「は」であり、英文法で言うところの「主語」とはズレがあります。ここでの動作主語は 省略されています。 「が」は強調を表し、「は」も 主語的にも目的語的にもなります。 「は」を使うと、主題を立てて、述語に注意を導きますが、「が」を用いると、「が」のついた名詞が むしろ述語語的になり、他の要素が主題に近くなりますね。
- kankasouro
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ハとガの違いをやさしく説明してある論文に大野晋「ハとガの源流」(『日本語と世界』講談社学術文庫)があります。これをお読みになってみるのがいいのではないでしょうか。 ハとガがどう使い分けられるかは現在でも最終的な結論は出ていません。日本語が先にあって日本語学ができたのですから。つまりだれもまだ論理的には答えられないのです。
- yumehiraku
- ベストアンサー率52% (18/34)
>紅茶をお出しするとき、「ミルクは入れますか?」と訊きます。「ミルク」は直接目的語で、ここの「は」は別の目的語、たとえば「砂糖」を暗に意識しています。この説明についてどうお考えになりますか? ストレートに、この質問に対して「私の考え」をお答えします。 私なら、別に「砂糖」など別の目的語を意識していないときでも、「ミルクは入れますか?」と訊くと思います。したがって、「(この訊き方は)別の目的語、たとえば『砂糖』を暗に意識しています」と断定的に言い切るのは間違っていると思います。 「は」には二種類あるという、No.#4さんのご説明が、非常にわかりやすいですね。 「ミルクは入れますか?」は、「紅茶にはミルクを入れる方がよくおられますが、あなたは入れますか?」という気持ちで言う場合が多く、この「ミルクは」の「は」は、No.#4さんがおっしゃるところの<主題の「は」>だと思います。 この「は」が<対比の「は」>である場合というのは、「砂糖を入れる・入れない」ということが話題になった後に「ミルクは入れますか?」と訊く場合に限られているように思います。 ところで、No.#4さんのご回答で、疑問に思うことがありました。No.#4さんは「専門家」ということですので、ここで質問させていただいてもよろしいでしょうか。 No.#4さんは、「雨は降っています」という場合の「は」は、「対比の意味でしかとれない」とおっしゃっていますが、どうなんでしょうか。たとえば、「雨は降っています。でも私は出かけます」という場合の「雨は」の「は」は、<対比の「は」>ではないように思うのですが、違うのでしょうか?
- sillywalk
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「は」には<主題の「は」>と<対比の「は」>の二種類があります。<主題の「は」>が指すのは文脈の中で既出のものか、一般的な知識から推察できるものです。 「砂糖は入れますが、ミルクは入れません」という文であれば、砂糖とミルクを対比しているので<対比の「は」>です。 「雨は降っています」というのは「雨は降っていますが雪は降っていません」のように対比の意味でしかとれないので不自然な感じがしますが、「雨はやんでいます」というのは「さっきまで降っていた雨は」という文脈の中で既出の雨を指す<主題の「は」>と解釈できるの、不自然な感じがしません。 「ミルクは入れますか」という文でも、砂糖を暗に意識した<対比の「は」>とも言えるかもしれませんが、紅茶に付随する一般的な知識としてミルクがあり、それを主題にして「紅茶に入れるミルクについてはどうしますか」というような意味の<主題の「は」>と取ることもできます。ステーキを注文したとき「焼き加減はどうなさいますか」という「は」と同じで、この時、焼き加減以外のものを暗に意識しているとは言い難いのではないでしょうか。 「が」には<中立叙述の「が」>と<総記の「が」>と呼ばれる二種類があります。<中立叙述の「が」>は「あっ、雨が降っている」のように一時的な状態や「昨日雨が降った」のように出来事を指す文の中で使われます。これに対して、「私が学生です」のように一時性を持たない文の中で「が」を使うとおかしな感じがし、「他の人ではなく私が学生です」のような意味でしか解釈できません。このような「が」を<総記の「が」>と呼んでいます。 いずれも専門的でわかりにくい用語ですが、現在広く用いられている用語です。
補足
総記の「が」はわかりにくい言葉です。「砂糖は入れますか?」というときの「は」は「総記の<は>」とは言えないのでしょうか? 「総記」と「中立叙述」という新しい概念を紹介してくださり、新しい地平線が見えた感覚です。ありがとうございました。
- Diogenesis
- ベストアンサー率49% (859/1722)
過去に同じようなQ&Aがあります。 参考にしてください。 http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=921790 もっとも質問中の例文の場合, 「は」と「が」ではなく 「は」と「を」の相違の問題になると思いますが。
お礼
kankororinさんが紹介してくださった「既知未知学説」を下調べしてからDiogenesisさんの紹介してくださったリンクを読みますと、リンク先の#4以降のことがすごくよく理解できました。実を言いますと、いきなりリンクを読んでも知らないことが多すぎて頭がついていかなかったのです。特にお二人様に感謝を申し上げます。#1さんもありがとうございました。#4さん以降の方へのお礼は後日いたします。この質問を通じて今まで考えなかったことに頭を働かせています。
- kankororin
- ベストアンサー率41% (57/139)
たしかに「は」と「が」の使い分けは、大変難しい問題で、到底簡明に解説できるようなものではありません。 有名なものとしては国語学者O氏の「既知」「未知」説などがあり、岩波新書という手に入りやすい本で説かれているので今でも時々引かれるのですが、とてもそんな簡単な区分はできません。 ネット上ということで探してみましたが、下記のものが比較的参考になるでしょうか。ご覧いただければと思います。
お礼
kankororinさん、ありがとうございました。 ご指摘の「大野氏の既知未知説」で検索して自分なりに勉強できました。 ドイツ語でお世話になるかもしれませんが、よろしくお願いします。
- merry-wether
- ベストアンサー率22% (179/783)
【ミルク】 もし、コーヒーに入れるのもがミルクだけなら「ミルクを入れますか?」となると思います。でも、砂糖もあるので「ミルクは」となりますよね。 【は と が】 「チョコレートを食べたのは誰?」 (1)私が食べたよ (2)私は食べたよ (1)は「私」が食べてしまってもうない状態 または、ある特定のチョコレートを指していて、そのチョコレートを食べてしまったのは「私」 (2)は「私」は食べたけれどまだ残っている状態。 たくさんチョコレートがある中で「私」は食べたけれど他の人はまだ食べていないかわからない状態 「今日客先に行きましたか?」 (1)私が行きました。 (2)私は行きました。 (1)は「私」が代表して行った事を指す。 (2)は「私」は行ったけれど、他の人はどうかわからない状態 こんな感じでどうでしょう。
お礼
みなさんの回答+リンクは読みごたえあるので数日かけて読むつもりです。お礼や締切は遅れますがご了承ください。