極楽トンボとは文字通り極楽のトンボでしょう。では極楽とは?
トンボとは?
現代人は正確な意味で極楽を知りません。仏教の教えを守り念仏を唱えて人間として正しい生き方をしたもののみが死後到達できるのが極楽浄土です。極楽では悩みも苦痛もなく平和に過ごすことが出来ます。トンボは日本列島に太古から住んでいる代表的な昆虫で、トンボの多い本州(後に日本そのもの)を秋津島(あきずしま)と呼んでいました。あきず(またはアキス)はトンボの古語。昔から気候のよい時期に群れになってのんびり飛ぶさまが人々の注意をひいていたのでしょう。
人の憧れる極楽浄土にいるトンボは平和そのもので、なにも考えずのんきにすいすいと飛んでいる。のんきに暮らす人を極楽トンボのような人と呼んだに違いありません。しかし、言葉は時代と共にすこしずつ変化するものです。今日、極楽トンボがのんびりした人を指すとともに、無責任で社会人としては落第生を指す場合があっても不思議ではありません。ストレスの多い現代では極楽トンボのように生きたいと思う人も現れ、意味の幅が更に広がるかもしれません。
以上martinnbuho流解釈です。
お礼
お答えいただきありがとうございます。 極楽の意味を考えたこともありませんでした。 言葉の奥深さを感じました。 ありがとうございました。