1)
同じになります。この後の2)で説明するように、二人は全く同じDNA構成を持っています。よって性染色体の構成も同じなので、性別は同じになります。
2)
一卵性の場合はそうです。受精卵が発生を開始して2細胞期(または4細胞期)の段階で、細胞塊が2つにわかれた場合に一卵性双生児が産まれます。カエルの実験で、4細胞期の細胞を一つ一つ人為的に分離した場合に、4つの細胞全てが普通に成長し生殖能力もあるカエルになるということがわかっています。ヒトの場合も同様のようです。通常の体細胞分裂では、分裂前と分裂後のDNA構成に変化はありませんから、一卵性双生児のDNA構成は二人とも全く同じになります。
3)
クローンということになります。DNA構成が同じですので。ただ、DNA構成が同じだからといって必ずしも同じ個体になるというわけではありません。ある人がネコのクローンを作った時のことなのですが、クローン元のネコと生まれてきたネコの毛色が違うという現象が起こりました。このように、元々持っているDNA構成が同じでも、遺伝子の働くタイミングが環境的要素によって異なると全く違う個体になるということが知られています。おそらく、このネコの場合は母体内での環境が異なったのでしょうね。ヒトの一卵性双生児の場合、母体も同じですし、家を出るまでは似たような環境で育ちますから、見た目にそっくりだったりすることが多いのかもしれませんね。