…ちょっと長いのですが(^^;
「戦の道は衆と言えども必ず勝たず、寡と言えども必ず破れず。
唯士心の和と不和とに在るのみ。
小敵と言えども侮るべからず。大敵と言えども恐るべからず。
寡を以て衆に敵すること、今日に始まりしことにあらず。
勝敗の決、此一戦に在り。
汝ら心を一にし力を協はせ、唯吾向ふ所を視よ。」
(北条氏康)
【概訳】
戦は、大軍といえども必ず勝つ訳ではない。
小数といえども必ず敗れる訳ではない。
ともに戦う者達の心持ち次第である。
小物だからと言って侮ってはならない。
強敵であっても恐れてはならない。
少数で大軍を相手にする事は、今に始まった事ではないのだから。
勝敗を分けるのは、この一戦一戦なのだ。
心を一つにし、力をあわせ、ただひたすらに立ち向かうのだ。
とあるゲーム系の掲示板に掲載されておりました、戦国武将・北条氏康の言葉です。
これは戦のことについて語っていますが、現代社会にも通じるものがあると思っています。
簡単な仕事だと思って手を抜いては痛い目にあうし、
厄介事から逃げていては何も始まらない。
苦難の時こそ、仲間と協力して乗り切ろう。
結果は最後までわからない。
ただ、ここ一番を大切に、ひたすらに努力していこう。
そういう風にとらえて、常に念頭に置いております。
お礼
ご回答ありがとうございます。 じっくり何度も読ませていただきました。ゲームの掲示板、侮れませんね(笑)。深い。深いです。北条氏康の言葉の一句一句が心に響きました。特に「勝敗の決、此一戦に在り」。人生の真実がここに語られているような気がしました。人生はまさにこの一瞬ごとの積み重ね以外の何物でもなく、今目の前にあることに全力を尽くすこと──。最後にraikiさんがご解説下さっているように、まさに私たちが生きているこの日常にこそ、活かされるべき教えなのでしょうね。「ただ、ここ一番を大切に、ひたすらに努力していこう」。そんな心がけの人間が集まったとき、本当の意味で皆の心が一つになって、不可能が可能になり、事を成すことができる。そういうことですよね。 最後の「唯吾向ふ所を視よ」にもグッときました。雑念を払い、目の前に集中しろ! raikiさんを通じて、戦国武将・氏康から喝を入れられた気がしています(笑)。長文でのご丁寧なアドバイス、本当にありがとうございました!