就職生の多い全日制、また定時制の高校、特に古くからある公立高校などは、長年付き合いのある地元企業が沢山あって、毎年求人をその学校宛てに出してくれたりしています。近頃流行っている新興の通信制にはそういう地元の雇用主とのパイプが全然ないので、その点はやはり非常に不利です。また、仕事上、不特定多数の人と接する必要のある職場では、「通信制の生徒は、コミュニケーションを取るのが苦手な子が多い」とか、「学校に通ってないので、礼儀作法も知らない子が多い」などと思われがちですし。
今から2年、本当に頑張る気があるのなら、お勧めは「公務員」です。本当に有利になるとも限らない資格だの検定だのを取るより、公務員試験に合格できるよう勉強を必死で頑張る。市役所や区役所などの事務職、消防官、警察官、高卒で受験できる公務員試験は沢山ありますよ。どんな高校かによる区別なんてありませんし。
私が日本で高校教員をしていたとき、家庭の事情で退学して通信制に移った子がいましたが、勉強は良く出来る子だったので大阪府警の試験を受けて合格しました。今は立派な警部補さんです。
「今のうちかはやっておいた方がいいこと」
とにもかくにも勉強。どんな職につくにせよ、「学校の成績」は影響します。学校の成績がいい子は、「勤勉」「努力家」「与えられた課題をきちんとこなせる」子だからです。
そして、目標が決まったとき、死ぬ気で頑張るための体力。通信制だと通学や部活で鍛えられないので、自分で工夫してお金をかけずにできる体力作りに励んで下さい。